ちょいと自分の話をさせてくださいナ。
絵心がない僕が唯一愛している画家さんが一人いらっしゃる。東山魁夷という方だ。
既になくなってしまっているが、最近まで活躍なさっていた方である。今日は京都国立近代美術館の彼の特別展に行った。
絵について覚えが一切ない僕だが、彼の絵に泣かされた。美しいという言葉さえも醜く思えるほどの「あお」である。
彼の絵との出会いはめんどくさいので機会があったらまたお話しさせていただきます。
彼の絵の美しいことは当然。しかし、僕の涙の意味はたぶんまた別の意味のあったんじゃないかと今になって思います。
たぶん、憧れ。絵心がないのは仕方がないことだけど、彼の絵による他人への影響力への憧れ。現に僕は彼の絵によって人生を少し変えさせられている。
僕は人の人生に貢献できる人になりたい。
おそらく祖父の影響で、小学生のころからそう言っていた。しかし、僕は思ったより馬鹿らしい。しかも思ったより能力がない。
一昨年、去年と悔しさと怒りを交えて学習しました。だからかもしれない。彼の絵の力が恨めしかった。
絵心がないのは仕方ない。老後にでも頑張って身につけるとしよう。はやいうちに誰かに影響を与えられるのはなんだろう。
僕の場合、それが文字・言葉なんじゃないかと、僅かな希望にすがっているのが正直なところです。
僕が才能なんてあるはずない。でも一番この時間が楽しいのよ。
だから、という話ではないんだけど、夢を持ってると楽しいよね、ということです。
夢がないなら楽しいことを夢にすれば良いだけです。
と、凡人の青二才が片隅で叫ばせてもらうのです。