〈その33.いつもの店で〉
今朝、家を出る時に母親にお願いをした。
今日の夕飯は外食にしよう。
元々は18時とかに上がれるはずだった。結局21時だ。家族に迷惑かけたなあと家路を急ぎ、家族で店に行った。
その店は僕より長生きしている。かつては田舎で唯一のイタリアン料理として栄えていたらしい。僕の記憶の中ではそこら辺の人がふらっとやってくる、おばちゃんが営むアットホームなイタリア料理屋になっているのだが。
家から車で5分くらい。小さい時からなにか特別な日はここでご飯を食べたものだ。だから大阪に帰る前に一度は食べたかった。
都会の有名なイタリアンに比べたらよっぽど家庭の味だと、ミシュランには馬鹿にされるかもしれない。ただ、僕にとっての3つ星イタリアンはここだけなのだ。味も雰囲気も思い出も。僕は店が続く限りは通うでしょう。
僕にとっては都会のシェフが作るより、田舎のおばちゃんがつくってくれる優しい味の方が好みなのです。
いつもの店で、いつもの人と、いつもの料理を。
こんな幸せ、たのしんでいいのかい?
最近ホウチガがやたら調子いいのでビビっております。あなたがあなただけの楽しい時間を過ごせるよう祈って、そしてその助けにホウチガがなれる日を祈って。明日も更新いたします。