言葉の力ってシャーペンの芯よりか弱いこともあるんだなあとつくづく思います。
大学2年ごろからでしょうか。後輩ができて、教える立場になりました。
どう伝えるのがいいんだろう。
1番の課題になりました。
僕はどうもおしゃべりが過ぎる。ホウチガの文章も出来上がってから自己添削をすると半分くらいになる。文字でそんなんだから、喋るとなるとより一層多くなる。
要点だけ教えればいいのに、その補助やらその背景理解とやらで情報過多になる。
うーん。
だからこそどんどん言葉が細くなり、軽くなり、ポキッと折れるくらいの言葉になる。
賢者様は長い耳と短い舌を持つ、なんて言われてます。相手の話を中心に、必要十分で最低限の言葉で伝えるんでしょう。
これ、相手への深い信頼が間違いなく必要です。
この人ならなにも言わなくても大丈夫、どうせこの人は自分の考えでやってくれちゃう。
しかし、同時に自分の思う通りには物事は運ばない、その人の新たな経験として更新されるしかない、という勇気も必要です。自転車を支える手は必ず離さなくてはならないのです。
意外とスイスイいけちゃうかもしれない。転んで怪我をするかもしれない。怪我したことを私のせいにするかもしれない。でも手を離さなくちゃいけない。
我が子なら数十年の付き合いになるから別の機会もあるでしょう。しかし、友人や後輩はそうはいかない。仕事の付き合いならなおさらだ。その一回だけかもしれない。
それでもあなたは手を離さなくちゃいけない。長い舌よりその背中を見守る大きな目であることが大事。
賢者は長い耳と短い舌を持つ。大きな目があると仙人になれるんかな。
静かに期待し続ける。これすごく大事。
とか言ってる割にはもう800字を超えてるわけです。難しいなあ。明日はもっと賢者になれますように。