ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈65.Origami〉

 

折り紙。誰しもやったことがあるだろう。いまでも時々大学の講義室には紙飛行機が落ちてたりする。

 

僕もバイト中に無意味に紙飛行機を作ることがある。ケニアに行った時は、飛行機の中で暇な時間に鶴を折って、隣の外国人にひたすら渡してたっけ。和の心!とか言って大してわかってない心を訴えてました。

 

先週、ちょっと折り紙に触る機会があり、久しぶりに真面目に鶴やら奴さんやらを折った。奴さんの折り方を知らなかった僕は、おばあさんに教えてもらいながらゆっくりおるのですが、どうも理解できない。あれは理解するよりカラダで覚える、というのが適しているのだろう。

 

鶴を折れる人。一度めちゃめちゃ考えながらあってほしい。完成形を作るためには、まず頭と尾、羽を、作る必要がある。そのためにはひし形にならないといけない。でもただのひし形ではなく、分け目があって…みたいに。逆算してみてほしい。

あれ、とんでもない技術力だと思いませんか。よくもまあ物理学とかっていう枠組みがない和人があんな精巧なものを紙切れ一枚からできるようになったなあ。

 

枠組みが与えられれば、時間はかかっても考えられるようになる。そしてそのメカニズムを解明する人が現れて、一般人にも理解できるように噛み砕いてくれる。でもそのそもそもの枠組みを作り出すことがとんでもないと思うのです。

人間っていう枠組みもそうだし、時間とか空間とかもそうだし、政治っていう機能もそうだし。一つずつ解明していって、徐々に言語化、図化できるようになり、そして他人に伝え、理解されるようになる。

うーん。ロマンだね。

 

すでにある枠組みを最大限に使えるようになるのがすごく難しい。だから新しい枠組みを考えるより、まずモノマネから始めよう。折り方を考えるのではなく、隣のおばちゃんに教わって、一人でできるようになってから。それでも早いかも。他の折り方もマスターできたら、自分だけの折り方を考えてみてもいいかもしれない。

 

考えるより、パクる。パクってパクって、そんで自分流ができる。結局他人の集大成が自分だったりするんだろうなあと、小さい紙切れを眺めておるのです。