ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈83.馴染みの奴〉

今日は気晴らしに本屋に行った。

 

よく何もない週末には本屋に行って、ふらふらして目についたものを買ってしまう。そのせいで読めてない本が数十冊埋まっている。そして今日もその仲間になってしまうのだろうか、4冊の仲間が増えた。

 

いつもは一人でふらふらするのだが、今日は友人がきた。そいつも卒論の気晴らしなのだろう。あまり目的もなく本屋なり商店街なりをふらふらした。そして晩飯に飲み屋に入り、久しぶりに真面目な話もしてみたりもした。

 

ここ最近、いろいろ新しい人に会ったり、知り合いが増えたりしていろんな話を聞いたが、やっぱり落ち着くのは親しい友人なのだ。腹を割って話せるのももちろん、多少適当なことを言っても流すだけの軽さもある。

 

この関係っていうのは本も同じなのだろう。我が家に無造作に散らばっている本の中には、何度も読んだり、持ち歩いたせいでやたらやつれた表紙の子もいれば、新品同様折り目すらついてない子もいる。どちらも出会いは素晴らしいもので甲乙つけがたい。読めてない子も、読んだらきっと僕の世界を広げてくれるのだろう。だが、結局よく読む奴に落ち着くのだ。もちろん、世界には僕の家にない本の方が圧倒的に多い。まだ見たこともない本がたくさんある。その出会いもきっと楽しくなるのだろうな。

 

新しい出会いを求めすぎることは否定しない。なぜなら出会いを求めなくなると老いが始まることを意味するのだろうから。ただ、新しいのを求めすぎて、手元でよーく手に馴染んでいる子を適当にあしらうのは筋が通ってないのだろう。目にすら入らなくなっているものに気づけるってことは、きっとモノの本質ってやつを掴めるやつなのだろう。

 

まだ見ぬ世界に想いを馳せつつ、手元の仲間と仲良くできる。このバランスっていうのは案外難しいんだけどね。できるようになるといいね。

 

 

まだまだ馴染みのないこのホウチガもいつかは馴染みのやつの仲間入りをしたいなあ。馴染めるくらい読んで面白いようにならないとあかんよね。明日もよろしくね。