卒論も一区切りつき、半年ぶりに会う友人と飲みに行った。
彼と出会ったのは大学一年の冬。大学のプログラムで色々な人と出会う機会があり、たまたま彼と親しくなることになった。
彼はすごーく頭がキレるやつで、本をよく読み知識も豊富。一人でよーく色々考える人で、その表現にも長けている。初めてあった頃、こいつには絶対勝てないなあと思った記憶がはっきり残っている。その年の目標は、彼(とりあえず村山としておこう)と対等に話せるようになることだった。
そんな村山とも3年間、不定期ではあるがよく話をした。そいつと話すときはスイッチングして、話すモードになる。ガチンコで。最近は対等とは言わないが、村山も楽しいと言ってくれるようになった。
そんな村山とよく話すのが、なんのために生きるか。幸せってなにか。
彼はよく外国に行き、見聞を広めてくる。この間までインドにふらっと1ヶ月行っていた。そして、そこのカースト低位のホテルのおじさんと話していてハッとさせられたらしい。
私はこのホテルで20年働いているし、死ぬまでここで働くだろう。だがそれでいい。君みたいな旅人に楽しんでもらって、それで外の話を聞かせてもらうのが、俺の幸せなのだ。
おじさんは、頼んでないのに蚊取り線香を焚いてくれたり、タクシーの賃金交渉もしてくれたらしい。彼は思わず涙したとのこと。それを話す彼も泣きそうだった。
彼は問うた。彼は間違いなく幸せだ、と。自殺率が高い日本ではなにが幸せなのか、と。
深い。居酒屋で話すくらいが丁度いいのだが。幸せってなんだろうねえ。
なんて難しいことを考えるのはまた次の機会にしようかな。少なくとも僕は今、間違いなく幸せです。村山とそんな話ができること、これをだれか顔がわからないあなたに伝えること、もしかするとあなたがちょっと考えてみたりしたら、それはもう幸せです。
村山はきっとまた出てくるでしょう。僕の人生の大事な人の一人です。そのときは彼は有名人にでもなって本名になってたら面白いかも。
こんなことを受け止めてくれるホウチガっていう場と読み手のあなた、メンバーの君。僕は大好きだ。幸せです。