青春の味。ホウチガの3人はそれぞれに面白いことを書いていた。一蘭だったり、今食べてるものだったり、肉まんだったり。青春を味覚で表現する限界を訴えていらっしゃり。それぞれの解釈と人生があるんだなあとしみじみ思うわけです。
僕には二種類の青春があります。
テニスに打ち込んで、テニス以外全てを置いてけぼりにした丸坊主の青春。
一人暮らしで色々悩んだ先に見つけた、壊れやすくて尊い心底やりたいことを貫く青春。
1つ目の青春で言えば、母親の弁当の味でしょう。実家から高校まで1時間半の道。お馬鹿だったくせに時間があったらテニスしてる私は授業前に教室でひたすら勉強をしておりました。なので朝5時起き。6時には家を出ていなければ間に合わない電車に乗るっちゅうことは、母も5時起き。栄養とか考えて、結局作ってくれちゃうのよ、母親は。その頃のオカンはいつも眠そうにしていたのをよく覚えております。だからよーく噛み締めていました。冷めていたけど、あったかい。そして汗臭い。そんな青春の味です。
2つ目の青春。ハラミキとおんなじ"今"の味。その中でも特に、僕は"地球規模で考えろ〜未来へ〜"という二郎インスパイアのラーメン屋が僕の隣にいつもあります。私が住んでるところから徒歩10分くらい。貧乏学生、健康より量を求める私にどハマりのラーメン屋。先輩から教えてもらったのが2年前かな。それから週一程度でしょっちゅう行きます。友人を連れて行き、インターンの愚痴だったり、留学の話だったり、進学の話だったり、就活の話だったり。いろんな想いをあそこでラーメンとともに腹に入れました。きっと来年も来るだろう。大阪に来ることがあれば、きっと来てしまう店なんだろう。その日によって味が変わる、こってりだったりさらっとしていたり、熱かったり冷たかったりする不思議な味です。
どっちにしろ、その日、その時の気持ちで味なんて変わるもんだ。特に青春はそうだ。心が揺れ動くのが青春だ。味なんて刹那も維持できない。だからこそその味は尊いんだ。味なんて説明できない。すべきじゃないのかもね。だいちってさすがですやん。
若者が過去を振り返るなんて早すぎる。そう思っている一方で、振り返るのにはちょうどいい岐路に立っておるのです。たまには青春を思い出すのもいいでしょ。そこから明日への英気をご馳走になろうよ。俺ならできるってね。