帰国した。シンガポールの空港の椅子で寝るとさすがにこたえるらしい。今日は短くする。
深夜にシンガポールに到着し、空港も人は少なく、やっている店は少なかった。適当に寝床を探すがおんなじ考えの人が多いので落ち着いた場所は満員で落ち着いてなかった。そのためふつうのベンチに腰を下ろすことになった。
しかし、なんだかんだ疲れていたのだ。気づけばしっかり6時間は寝ていた。
寝起きが衝撃的だった。小さい子供がはしゃぐ声で目覚めたのだが、隣の椅子で寝ていたはずの友人が、あれは完全なインド人になっていた。なるほど、これは置いていかれたのだろうと思って、空港内をふらふらして戻ってくると、さっきのインド人が友人に戻っている。シンガポールにも狐がいるのだろうか。ついに化かされた。
空港は広く、クーポンももらったので7,8時間潰すのもそんなに苦労でもなかった。飛行機に乗っちゃえば、もうすぐに着く。映画を2本見て、やっぱりエンドロールに名前があるのって羨ましいなあとかぼんやり思っていたら関西空港だ。急に現実空間に放り出された。
やはり関空の"おかえりなさい!"をマリオやキノピオに言われるのは誇らしく思う。
非常に愉快な1週間だった。とにかくいまはテニスがしたい。どのタイミングでしようか。悩ましいがたまってしまった洗濯物を消化するのが先決だ。明日の朝にでも考えよう。頑張れ明日の俺。そんでもって、やっぱり色々考えるなにもない時間を作るのが僕らには絶対必要なんだと体感した。
明日から現実だけど、いままでの現実とは違うふうに受け取って、違う現実として生活を営んでいこうかしら。
まぶたを押し上げる力が底を尽きた。もうだめだ。ここまでにしよう。
明日からは旅行記ではなくいつも通りに戻そう。いろんな文を書いてみるのも楽しかった。