ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈123.学歴コンプのあなたへ〉

今日から京都府民になった。

いよいよ大学院生になるのだ。京都大学大学院というなんかモノモノシイ肩書きをいただくことになってしまうので、押し潰れないようにいまから本でもちまちま読むとしよう。

 

 

バイト先の最終日にいつものにいちゃんから言われた言葉がどうも残っている。

 

立命館から京大大学院はジャンプアップですね。

 

世間一般としては、やはり国立大学という看板は強いのだろう。だからといって偏差値で測りすぎるのも私は好きじゃあない。

 

 

晴れて立命館大学生となった4月。ぶっちゃけ滑り止め進学で不満タラタラだった日々を送っていた。なんでこんな全員がおんなじようにかっこよさげな格好している大学に来なきゃいけねぇんだ。一人くらい袴でもええやろがい。といいつつ私も近所のお洒落な服屋さんで店員さんに見繕ってもらった無難な格好なのだが。

 

しかしながら、ひとり、不思議な奴がいた。そいつはいわゆる鉄道オタク、しかも異常なほどの乗りオタだ。授業が始まるまでは他のやつとおんなじ無難な格好した、目立たないにいちゃんだ。ところが。授業でまちづくりの話になった途端、モンスターと化した。

僕は先生に指名されると、ここに道路を通せばここの街は賑やかになる、という教科書通りの無難な解答でまばらな拍手をいただいた。

すると奴は動いた。

そこに道路を通したら、鉄道の持つ利点が生かされないのは確実です。その道路は作らず、〇〇線を延長するのが良いと思います。

クラス中が静まり返ったのは想像に難くない。しかも彼はそこで止まらず、自分の案をベラベラ〜っと数十分展開したのだ。

完全敗北。こいつには絶対勝てない。まさかこの大学ごときで負けることがあるとは。ながーい鼻が根っこからポッキリと折れたのを覚えている。

しかし、その超オタクは単位を落としに落としている。いわゆるアホと天才は紙一重を人間の形にした奴だった。

 

なるほど、大学は面白いぞ。学歴コンプを抱きつつも光が差したのは昨日のように脳裏に焼き付いている。

 

 

4年経ったいま、立命館で良かったし、むしろ第一志望は落ちるべくして落ちたのでいい人生を選択できたと心から思う。だから僕にとってはその場その場で最善の選択をした結果の京都住まいという結果になっただけで、私大も国立大も天秤にかけることはできないし、ナンセンスだ。偏差値は必要ではあるけど、人間指標ではない。

 

この時期、大学の後輩のツイッターではやたら自虐ネタが多い。立命館はマウント取られる大学であったり、意識低い系がのさばる大学、であったり。

 

だからどうした。マウント取られるなら取られればいいじゃないか。赤ん坊にマウント取られて悔しい人はいないだろう。それと同じだ。よく知らない人にマウント取られようが馬鹿にされようが、その人は僕の人生に一切関係のない人だ。勝手に喜ばせておくのがよろしかろう。

意識低いのがのさばっているなら、意識高いって思っている人で集まればいいだけじゃないか。そもそも意識低いってなんだ。言いたいことはわからなくもないが、君もその意識低い人と比較して僕は大丈夫、って安心しているだけじゃなかろうか。そういう人はたくさん見てきたし、僕ももしかしたらその一員だったかもしれない。

 

僕がまだ不満タラタラだったころ、OBのお偉いさんが言ってました。

 

今、所属している組織を愛せないのならなにも結果を出すことはできない。辞めるか、自分を変えるかどうにかしなさい。まずあなたがたは校歌を歌えるようになりなさい。

 

自虐ネタは受けやすいけど、深入りすると自分を失うことになりかねないからそこそこにしたほうがいいと思いますよ。

 

立命館じゃなかったら、こんな楽しい人たちと共同で何かしようとは思わなかったのは確実。ありがとう。愛してます立命館

 

未だに校歌は歌えませんが。