〈137.寝ても起きても〉
今日は楽しい1日だった。
昼の手前、空腹で目を覚ます。紅茶一杯とシリアルを食べて部屋の掃除をしようかと思ったらベッドに寝転がってしまった。
夕方ちょっと前、目を覚ます。さすがに片付けようと、引っ越しの段ボールを二つほど空にして本棚にぶちこむと、またベッドに寝っ転がってしまった。
夕方、空腹で目を覚ます。近所のスーパーに買い出しに行き、肉やら魚やらを焼いて食べる。なかなかの量でお腹が膨れて動けない。またベッドに寝っ転がってしまった。
夜中、目を覚ます。おやまあ明日になってしまったよ。
何度寝したんだろう。不健康というか健康というかなんか変な病気にでもなったんじゃないかっていうくらい寝てしまった。ストレスもない、疲れもない日々のはずなのだが。寝ようとすれば人間いつまでも寝ることができるわけだ。
寝ている間というのは気持ちが良くていいのだが、寝起きすごく気分が悪かった。低血圧とかそういうのではなく、悪夢ばかり見るのだ。今日は死刑執行を見学する夢を見た。それも、なかなかリアルというか、恐怖で呼吸ができなくなって起きるレベルだ。
そしてもちろん、目を覚ませば、今日はなにもしなかったナアと、これでいいのか症候群を発症する。寝ても×起きても×の地獄な1日だった。呑気に寝ていただけだが。
これで明日というか今日は起きるか、一度寝て今日をスタートさせるか、迷いどころだ。明日の僕はたぶん今日の僕より優秀なはずだ。だから今日はもう寝て、明日の僕に期待しよう。
部屋の掃除と探し物、買い出し…。頑張れ俺。