刺激的な1日とは今日のような日のことを言う
のだと思う
昼間には日本語学校の先生とお昼の約束をしていたから京都に出向いた。
これまでお世話になった人であるからありがとうと伝え、麻婆豆腐と餃子を食べながら、僕のこれからの話をうんうんと聞いてくれた。いい人に巡り会えたものだ。
それから、暇になったので銀閣寺を見にいくことにした。銀閣寺は金閣寺ほどパッとしないという前評判を聞いて興ざめしてから、まあいいかとこれまで見てこなかったのである。それなら一度は見ておこうと一人バスに乗りテクテクと向かっていた。
銀閣寺はやはりパッとしなかった。激渋である。僕の周りの観光客の顔を覗くと同じく微妙な顔をしていたので、やはり思うことは同じだ、たぶん。風流というものがわかってからまた一度訪れたい。また会おう銀閣寺
銀閣寺の裏には大文字山があるので頂上まで登ってみようと思った。この時革靴を履いていたが、そんなの関係ねえやぁと思い登ることにした。激キツだった。600mの山であっても革靴で登るもんじゃない。でもなかなか登山は楽しかった。頂上まで着いたら京都市内が一望できた。意外とバスが走ってるとか見えるもんだね。
さて、降りようと思ったらめちゃめちゃ迷った。大文字山でプチ遭難してしまった。たまたま頂上から降りて来たおじさんに出会って、下山ルートを教えて貰ったら僕は登山道も間違えていたようである。今思えば獣道みたいなところを通るなぁと不思議に思っていた。下山しながらおじさんと話を沢山した。おじさんは僕が革靴とロングコートで登って来たもんだから自殺しに来たと勘違いしていたらしい。強めに否定しておいた。
それから今から僕の家で友人と映画を見ながら酒を飲む。
親しい人に会い、寺を訪ね、山に登り、知らぬ人と話し、友人と酒を飲む。ああなんていい一日だ。と今は電車の中でそのような思いに耽っている。