ああ楽しいな。そんな時は坂滑りをしている時。坂滑りするためには坂を登らなくてはいけない。けど、坂を滑りすぎたら登るのはもっとしんどい。
言い得て妙な話だ。山登り同様だが、登るだけでなく下る楽しさも人生にはある。中には坂滑りなんて楽しくない、ひたすら登って絶景を求める、という人も稀ながらいるだろう。
山登りはしんどい。先日ネパールで命がけの山登りをしたからよくわかる。足の筋肉がいうことを聞かなくなる。一度足を滑らせれば無意識に震えてやがる。ついに座り込んでしまう。絶景を楽しむ?坂滑りがしたい?そんな欲望消えてしまう。今すぐに安心で安全な場所を求めてしまう。
その結果、登るのをやめる人もいる。高山病になってしまったり、遭難するよりずっといい。やめておけば次のチャンスがあるのだ。ただ、すぐに見ることはできないが。
それに慣れてしまうと登らなくなってしまう。次があるから。次はもっと天気いいから。今はダメなだけ。いわゆる、負け慣れてしまった状態だ。
そのバランスというのは難しいのだ。常に自分を客観視できる人なんていないし、そもそも世の中で客観なんてない。そんなカオスな中で正しく登山して、正しく絶景を楽しんで、正しく坂滑りをするのは極めて不可能に近い。
しかしそれを成し遂げてしまうのが人間の奇跡なんだろう。生きることを信じてしまうのはそういうことなんだろうな。
只今絶賛坂滑り中の私には難しすぎる話だなぁ。でもね、坂滑りを楽しんだおかげでようやく腹の調子が治ってきたみたい。
ということでノベ8000人ご来客突破ありがとうございます。おかえりなさい。まだまだこれから登山しなきゃならないのよ。今はまだ登り口にも立ってない。ようやく家を出て高速道路の渋滞に巻き込まれているくらい。まだまだ山の形も見えてない。今が一番ワクワクするのかもね。