ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈171.無駄な心配の話〉

監視社会とかいう言葉を知るよりずっと前。ディストピアっていう言葉を知るよりずっとずっと前。中学生の頃。

 

当時親しくしていた友人が、休み時間の移動教室の時にやたら不安な顔をして悩みを打ち明けてきた。

"もし、この渡り廊下に突然トラックが降ってきたらお前どうする?だってさ、絶対来ないっていう証明はできないんだぜ!それが怖くって仕方ねぇよ…。"

なにをいっているんだ?そんなのないに決まってんだろ。そんなことに怯えていたらなにもできないぞ。まったくこれだからイガグリ頭は…。

 

その夜だったろうか。なにか猛烈に人知を超えた存在があるんじゃないか。そう考えるようになった。例えば、気が向かなくなったから渡り廊下にトラックを投げてやろうと思うような強大な神見たいな。まるで人間の子が好奇心で蝶の羽をむしり取るみたいに。

 

それから。いまこうして成り立っている世の中は、超人的な人間によって観察実験されているに過ぎないんじゃないか。アリの巣を観察するためのキットが販売されているじゃないか。あれみたいに、じゃあここで竜巻を起こしてみようとか、一人の人間に狂気になる電気を流してみようとか。ネットかなにかの眉唾な話でいえば、理論上はビッグバンの小さいやつを起こすことが可能とか不可能とかいうそうじゃないか。仮にできるとしたら、リアルどうぶつの森を成り立たせることができる。

 

頭に電気流したマウスが狂ったように回車を走る。でもマウスの目線に立てば自分の意思で走り続けるのだ。電気を流されているとは気づかずに。

我々は我々の意思で生活を送っているようだけど、証明はできるのだろうか…。

 

 

ま、そんな陰謀論めいた話をしても仕方ないね。そんなのネットの世界にうだるほど流れているよ。諦めて、電流が流されているなら流されているで、プログラミングされているならプログラミングされているで、天寿を全うするしかないのよ。楽しく生きようね。