ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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インドに行って人生観が変わるのは悪いことではない

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大学1年生の春にフィリピンのセブ島にて語学留学を行っていた時のこと。当時の僕は19歳。同じクラスの世界一周を経験したバックパッカーで現役のお医者さんと友達になった。僕より一回り上だった気がする。

 

昼ごはんは彼とよく共にすることが多かったから、世界中を旅した時の話を聞いていた。ある時彼がインドを放浪した時の話の後に、こんなことをボソッと言った。

 

「インドに行って人生観が変わったって言っている人のこれまでの人生って大したことはなかったんだよ、たぶんね。だから簡単に変わっちゃうんだよ。」

 

違和感というか嫌な気持ちになったのを覚えている。別にいいじゃねえかと思った。

 

僕はインドに行ったことはないが、行った人はインドで色んな人が多様な生き方をしているのに衝撃を受けるのだと思う。現にフィリピンでは出会う人の数だけ日本ではみたことのない仕事で生活費を稼いでいたし、人口が多いインドではもっと極端なのではないだろうか。

 

ある程度形成されたコミュニティの中で生きていくと、そのコミュニティの周縁部までしか目は行き届かない。そのコミュニティの規模や大きさに自分の生き方のバラエティや想像できる選択肢が決められている気がしてならない。

 

自分が井の中の蛙であることに危機意識を持つ賢い人はみなこのように叫ぶ印象がある。

 

「人に会い、本を読み、旅に出よ」

 

インドに足を運んで、人生観を見つめなおした人は、自分が井の中の蛙であると認識すらできていないひとよりかは、少なくとも賢いひとたちだと思っている。たいしたことのない人生だったかもしれない。だが、自分の行動と得られた経験から内省し、確実に一歩踏み出したその人は、踏み出しさえしない他の肥え太った蛙よりよっぽと素敵で素晴らしい人物に違いない。🐸