ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈196.五里霧中〉

金曜日。新生活が始まってなかなか慣れない1週間がようやく終わった。

表現の通り、久しぶりに疲れた。楽しかったんだけどもね。

 

ようやく休めることになる金曜の午後。所属する研究科で新歓パーティを催してくれたのだ。教授も出席するし、先輩もほぼ全員。気づけば外部の人もうじゃうじゃいるじゃあないか。

そういうこと。新歓という名の、年に数回の研究者たちの集いの場である。新入生はむしろコミュ力を試される場である。外部の人とコネをつくることもできる。新しい発見もできるかもしれない。素晴らしい場である。

 

私はというと。

予想通り1時間ほどで引き上げ、院生室の机とにらめっこをすることになった。

もちろん、話したい内容があれば積極的に行く可能性もある。コミュ力不足とはいえ必死な時は必死だ。だけども、研究テーマが入学わずか数時間で打ち砕かれ、対象地域すら未定の私は鏡を見て自分と戦うのが最優先なだけである。

 

軸が何一つない時にお話しさせてもらっても、自分の潜在している軸が消失するだけだ。それならその機会を捨ててでも軸を見つめることを優先した。そうしないと僕は僕の人生を歩めないことをこの前知ったので。

 

そういうことでパーティのほぼ全ての時間をノートとペン、参考書類で埋もれた。遠くから聞こえる楽しそうな声と美味しそうな匂い。寒く狭い机で、腐りかけのバナナを牛乳で流し込む。

来年は研究者の一人として話せることがあってほしいねぇ。