ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

MENU

〈198.うさぎ追いかけの話〉

ホウチガを開設してすぐの頃、大学関係で仲良くなった奴とご飯に行った。気苦労の絶えない奴という登場の仕方でホウチガに書いた記憶がある。そいつと久しぶりに飯に行った。

 

相変わらず色々心配したり考え事をしたりしているようではあるが、新年度は楽しんでいる様子だった。お互い大学院生ということで近況を伝えていると、大学院という特殊な環境にいることができる特異性に感謝しなければならないなあと思ったりもした。

 

そんな中で授業の取り方を相談した。私は色々興味のある授業を詰め込み、頭がぐるぐるする日々を過ごすことになるのだと疑っていなかった。ところが、取り越し苦労しがちな彼にボソッと突っ込まれた。

"多すぎでしょ。人間、二兎追えないよ。"

 

尊敬しているようなしていないような、やっぱり尊敬していない先輩が似ているようで似ていない言葉を僕にくれた。

"二兎追う者にしか、二兎得るチャンスは与えられへんで。"

 

僕はどちらかというと、その尊敬していない先輩の言うことを信じていた。色々顔突っ込んで見ないとわからん!突っ込んだところでチャンスが手に入る!だから色々やってみよう!

 

だが、よーく考えてみよう。二兎追って、二兎追えるだけの心臓と脚力を僕は持っているだろうか。いままでもきっとそうやって、途中で息切れしたのがオチだったじゃないか。やっぱり、二兎追うもの一兎も得ずだったじゃないか。

 

つまーり。とりあえず全力で一兎を追いかけてみよう。そこで手に入れるコツを掴めたら二兎追い始めてみよう。そうだ。結局少しずつ階段を登ることが一番だ。最初からてっぺんに足をかけるのはできない。

ということになった。

 

おそらく取り越し苦労が多い奴だからこそ、心配をできるのだろうし、それがいまの僕には的確なアドバイスだった。いろんな人と話をすると不思議なことが起こるものだ。

そして人によって登る階段も異なれば、登るスピード、方法も違うってことなんだね。

 

余裕ができた履修によって、もう少し将来に向けた貯蓄ができそうだ。うーん。俺こそ取り越し苦労しがちなのかもしれないな。

 

将来を見据えた上で取捨選択しないとダメなんだねぇ。ホウチガには捨てるもんもまだないんだけどね。