夜風がやさしく頬を撫で、涼しさを思わせる
真っ暗な部屋の中で天井の隅を見ている
そうすると、ロウソクを灯しごうごうと怒る嵐が過ぎるのを待っていたあの夜が
揺れる炎と壁に大きく映った自分の影がいまでも忘れられない、まだ僕は小さかった
こうやって携帯を触って、ふと部屋を見渡すとさっきとは随分違う。明るく見えるからだ
暗闇の中で眠りにつきたかった
そうすれば、数年前に東ティモールの山村の体験を
満天の星空の下に寝転んだ時のことを瞼の裏で再び再生するのだ
くそっ。できっこない
そうか、携帯を小窓から投げ捨てようか
そうすれば、、、
いやそんな勇気があったなら