経済学とは一体なんだろうか
学部を卒業した後も非常に興味深い学問分野だったとしみじみ思うのだ
初めての経済学講義を受けるきみ
そう、大講堂のドアに手をかけている4年前の僕だ。
尋ねたい。経済学とは何を学ぶ学問だと思う
きっと賢ぶって、さも当然かのように答えようとする君は「社会の仕組みについて学ぶ学問です」と答えるだろう
半分正解だ。だが、君がこれから興味を持つ分野は見事に外した半分の不正解のほうにある。
経済学とは、人間の行動原理について学ぶ学問でもある
それはミクロ経済学やゲーム理論と呼ばれる分野がぶいぶい言わせてる守備範囲だ
経済活動の根底には必ず人間の意思決定が存在する。
なぜ、面白くない映画を観続けないほうがよいのか?
なぜ、デートの場所は女性が決めるほうが最適なのか?
なぜ、NYの地下鉄の中はゴミだらけなのに京阪電車は清潔に保たれているのか?
この疑問に対してスッキリとした自分なりの解答を見つけた時に君は誰かに教えたい気持ちになっただろう。
そういう時には教授に嬉々として伝えてみてくれ。いつでも彼らは君の溢れんばかりの知的好奇心に対して、さらなる喜びと新たな発見を授けてくれる。
その講義室の扉の先に待つ90分間はおそらく退屈さに満ちた時間だ。
だが、君は未知で刺激溢れる世界に一歩踏み出そうとしている。
がんばれよ。
・・・さてさて、振り返ってばかりじゃなくここらで今のアンタももう一歩新たに踏み出してみなよ
そうしないと格好つかないからさ