〈251.中二でやる気〉

よく物を失くす。今日も三年くらい前に届いたはずの書類がなくて困った。

物を失くすと、同時にやる気も失う。あぁ、あれがないんかぁ。じゃあとりあえずまた後でにしよう。めんどくさいし。そうなってしまう。すると次の機会でもおんなじことが起こる。

やる気を失った時、なかなか復活できない性なのだが、このまえ面白いツイートを見つけた。

やる気を失った時、"これ以上おまえの好きにはさせない！"と言うのだ。

なんともおもしろい、いい発想である。ずっと前に読んだスピーチで似たようなものがある。嫌なことに立ち向かう時、"JUST DO IT"と言いなさい、と言う。するとスイッチができる、と言うのだ。

大学受験期に見る番組、テストの花道というがNHKでやっていた。それでは、勉強のために机に向かったら、手を叩いて右手で左耳、左手で右耳を持つとかいう軽い運動をしてからペンを握りなさいというのがあった。

いずれもわかりやすいスイッチングを脳に言い聞かせているのだ。私は全部やってみたけど、一番いいのは結局最初の奴だ。まるで物語にでも迷い込んだかのようにテンションが上がって作業をはじめられる。

なるほど、中二くさいセリフを吐いて、敵対心を燃やせば作業に迎えるのかもしれない。セリフを吐くためにはある程度、設定が必要だぞ。

俺がいま探している役所からの書類は、実は生まれる前に私に未来を託して当てた謎の男からの書類なのかもしれない…。それを喪失することは地球の滅亡まで導いてしまうのかもしれない…！？俺がいま書類を見つけることで、地球外からの侵略に反抗する手立てを講じることができ、全人類の希望になるッ！だから俺はその書類を探さねばならないのだ！

"おれがみんなを救うんだ…！"

年金の書類で。