岡島がよくわからないことを始めた。
そうだ!これこそホウチガじゃないか。わけわからなすぎてもはや期待しかない。彼の次回投稿が待たれる!
方向性がそもそも違うんだからこれがいいんだ。私の知らないことをなんかいっぱい文章化されていって、わけのわからなさに苦笑したり、深く頷かせられたり。そういう知的好奇心とか無邪気さとかそういうのがほしくて始めてみたのがホウチガなの。
この、わけわからないものをごった煮してみたら、なんだか不思議な美味しいものができる。そういうのがすごく私好みである。
こういうのに一番近いのが、ブレインストーミングっていう発想法であり、さらに深めればKJ法なんだと思った。
KJ法っていうのは、川喜田二郎さんが考案した発想法で、ひとりでも複数人でもできるものだ。就活とかでもやったことがある人がいるだろう。
大きな紙とかボードとかに、ひたすらテーマに沿った言葉を付箋に書いて貼っていく、そしてそれらをグループ分けして関係づけて、モヤモヤしたものをスッキリさせるものだ。
例えば、なんでテニスは楽しいのか、というお題に対して、ラリーが楽しいという人もいれば、エースが気持ちいいという人もいる。ラリーが楽しいのはリズム感とか達成感、エースが気持ちいいのは打感とか勝利とかだろう。そういう意見一つ一つを、ポストイットとかに書き込んで、関係づけて矢印を書いたりするのだ。
当然ながら、ひとりでやるよりふたり、ふたりでやるよりさんにん、というように、人が増えれば増えるほど意見がたくさん出て、ごちゃごちゃになる。だけど、ごちゃごちゃと意見がたくさん出ると、ピッと電流が走る感覚もある。
意見と意見が繋がる瞬間だ。
すると、ごちゃごちゃしたものが突然筋が現れてきて、今まで見えてこなかった、あるいは見えていたものが違うように見えてくる、というような不思議な感覚に襲われて、楽しくて仕方なくなる。
ホウチガでやってみたかったのは、KJ法の文章版なのかもしれない。いろんな人がいろんな意見を出して、場合によってはそれについて意見を言って。
そしてKJ法とかブレインストーミングで一番大事なのは、どんな意見でも批判しない否定しないということだ。どんな身分でも関係なく、ひたすらに意見を尊重する。
つまり、この場では言葉こそが私であり、それが折られることはありえない。むしろどんどん深まっていって、どんどん楽しくなる。
ホウチガはじめた当初、もやもやと楽しそうだからやってみようというところから、いつのまにか気づけば276日目である。すると、徐々にやりたいことが見えてくるような気がしてくる。
私がやっていること、これもまた一つのKJ法にのっとった発想法だったのかもしれない。
そのテーマというのが、楽しい人生とかそういうあいまいなやつなのかも。