この土曜日曜は、研究科の合宿である。20人くらいの20代の大人たちが電波の届かない山奥で魚取りをしたり、山登りをする。
20代大人が無邪気にはしゃぎまわりつつ、研究手法を学ぶというとっておきの息抜きだ。何年も前からある企画らしいが、まったくもって素晴らしいね。楽しいし学べるし最強なんじゃないかしら。
20人の同志なので、共同生活も気楽である。まあ一泊二日だっていうのもあるよね。この"みんな感"はなかなか味わえないから大事にしたいなあと思う。
この"みんな感"とはいったいなんなんだろう。気兼ねない、というのは必要条件なのは確かだ。見ず知らずの人としばらく一緒にいるのは気まずいからね。それならやっぱり気心が知れた奴がいいのは当然だろう。
それと、気心が知れているからといって、礼儀が存在する、礼儀というか相互の尊敬関係と言えるかもしれない。それがあることが非常に重要である。
特にこの研究科は、研究対象地域も違うし、研究テーマも違う。すると、私が知らないことをだれかが必ず知っていて、私がテーマであれば私が対応できる。この、だれしも専門家として尊敬される関係が、心地よい感覚が、いわゆる"みんな感"とも言えるかもしれない。
さあ夜はこれからみたいだ。ひさしぶりに羽を伸ばそうかしら。