〈283.笑わせる難しさ〉
最近になって、Mr.ビーンにどハマりしてしまっている。
前々から名前と顔は知っていたけど見る機会がなかった。フェイスブックで彼の映像が流れてくると、続けざまに2-30本の短い動画を見てしまった。
なんというか、彼の顔の動きがとても似ている友人がいる。その友人とビーンが同じ状況に陥ったのではないかと思ってしまい、どうも頭から離れない。
ビーンの手の動き。これまたすごく好き。無駄しかない、そしてそれがすごく大事な彼の落ち着きのなさを顕著に表している。最近暇があると真似をしてしまう。
そして彼の声。ほぼ喋らない時代のビーンの一言二言、あるいは感嘆の声。アーとかウーみたいな、こもった変な声。いやぁ。真似したくなる。
しかし、近年は役者のローワン・アトキンソンさんがMr.ビーンを演じるのは虚しさがあるようであんまり出てこないようだ。うーん。ハマるのが遅かった。
この動き、表情、そして演出で笑わせにくるのは、たぶんチャップリンと同じ系統のサイレントコメディとかいうジャンルで、西洋のコメディアンが得意なイメージがある。チャップリンの映画も好きで時々みたりするが、ホントうまいよねぇ。
日本はむしろ、言葉選びのセンスとかオチの持って行き方がすごく特化していると思う。それは落語とかでもそうだと思う。
母親に昔っから、人を笑かすのが一番難しいことだと教わって行きてきたから、人が笑っていると安心するようになってしまった。
いや、これはそう成長したからではなく、人間の根源的な感情かもしれない。
うむ。私はコメディアンではないけども、空気を盛り上げたり、逆に落ち着かせたりできるような、ムードメーカーになりたいな。
そんな簡単な道のりではないだろうけど。そして手先の器用さではなく、もっと深い人間性とかそういうよくわからないところで作り出せるようにしたい。
いまはしょっちゅう凍りつかせたり、しつこかったりするから、まだまだつまらない雑魚っぱですな。いったいいつになることか。目指せMr.ビーン。