仮に、一つのジャンルの世界トップをレベル100ということにしよう。
テニスならばフェデラーやジョコビッチ、ナダルがレベル100だ。
たぶん僕は良くてレベル20-30くらいだろう。全日本一位で50-60くらいだろう。
だれしもレベル0から始まるわけで、練習して練習して、ちょっとずつレベルが上がるわけです。
ところで、シャポバロフという選手をご存知でしょうか。20歳の若き猛者で、過去最高世界ランキング20位まで上り詰めた。今年もなかなか調子が良いようで、今後の活躍に期待なのです。
そのシャポバロフは2年前にナダルに勝ったことがあります。当時テニス界ではかなり大きなニュースとなりました。若手が王者の首を取ったぞ。
しかし、それ以上にドラマチックだったのは、シャポバロフがまだ小学生くらいの頃、ナダルからサインをもらっていたそうです。
つまり、ナダルはレベル90-100あたりで、一方のシャポバロフがレベル20-30くらいだったころにファンとプレイヤーの関係だったのが、80-90レベルと100レベルのライバル関係にまで上り詰めたわけだ!
こりゃすごい。
なんでこんな話を始めたのかというと、一体どこまで行けば最強になれるのか。そう考えたからであります。
ナダルがこの10年くらい、サボっていたからシャポバロフに負けた。そんなわけない。ナダルの筋肉隆々人間離れした体を見れば一目瞭然、とんでもない努力をしていたのでしょう。
レベルも10年前から80-100くらいにはいた。
そりゃあレベルが低い方が、経験値がたまりやすく、レベル上げしやすい。それはどんなことでもそうだろう。後を追うものはその姿があるんだから楽なもんだ。
そもそも、レベルは100で頭打ちなんじゃない。仮にレベル100をトップにしただけで、そのレベル100の水準自体がどんどん上がっているのだろう。ナダルもグリップを変えたり、プレースタイルを多様化して工夫しているし、錦織選手だってこのあいだまでサーブのフォームを変えたり、エアケイを封印したり。いろんな進化を遂げているわけです。
私のレベルが20-30といったけど、実力が変わってなかったとしてもレベルが下がってしまう。相対的な数字だからね。自分も上手くならなくちゃ置いていかれるわけです。いまは15くらいかしら。
成長には、先導者があれば楽なのよ。
だけども、それに追いつけるかというとそれはまた別の問題であって、相手もまた永遠に強くなり続けるんだから。
この永遠のおいかけっこに勝つためにはどうしたら良いんだろうな。
シャポバロフはすごいなあ。そのおいかけっこに勝っちまったんだから。
シャポバロフが勝ったのは2年前の話だけどもね。きっと、そのシャポバロフに打ち勝つ若手が次から次へと出てくるのだろう。
私はなんのレベルアップができているだろう。
ジェネラリストかプロフェッショナルを目指すかもまた大事なポイントかもしれないな。