9月9日。
昨日の絶望感。起きたらやっぱりすぐそこにいた。フランス語を喋らなきゃいけない、ウォロフ語を喋らなきゃいけない。思えば思うほど部屋の外に出るのが嫌になった。こわい。すべて敵だ。ずっと携帯をいじって、ずっとパソコンをいじって、どうにか3ヶ月しのぐことはできないか。チキンリトルだった。
泊まっている宿の運営の人に渡すものがあって仕方なく部屋を出た。すると、運良く昨日とは別の先輩研究者が運営の人とコーヒータイムしていた。なんとなーく混ぜてもらい、ホームステイ先とか、ウォロフ語とか、どうしましょうとやんわり切り出す。先達はあらまほしきことなりとはよく言ってくれたものよ。経験を色々語ってくれたり、じゃあとりあえずダカールをふらふらしてみようか、ということ。
気が楽になった。同じような経験をしてきているんだなぁ。乗り越えてこんな楽しそうに研究しているし、俺もどうにかなるわ!
ありがてぇ。先輩方。
ダカールをふらふらしながら、ちょくちょく言い回しを教えてもらったりして。まあ、今後は飯にはなんとかひとりでありつけそうだ。
途中雨季らしい、ゲリラ豪雨も体験したし、夜23時近くの今でも外ではゴミ箱の裏とか鍋とかの裏を打ち鳴らすような、賑やかなお祭りをしているようだ。ダカール経験値をだいぶいただいた日だった。
気分が塞ぎ込む日は、なにか無理やり言い訳を見つけて部屋の外に出る勇気が必要なんだな。これは国とか場所とか関係なく。言い訳を作って頑張って外に出てみたら、思ってたより大丈夫だったりするもんだ。
適当にふにゃふにゃでとりあえず太陽浴びに出る勇気よ。
向き合うことでしか壁を登る方法は見つからないんだとさ。
今日の学びでした。