9月15日。
昨日より若干マシになってきてはいるとは思うが、空腹感と同時に拒食感がある。お腹は空いてて何か食べたいのだけども、いざ食べようとは思えない。
たぶん、食料調達における壁、言語が一つ理由としてあるんだろうな。
"弱気は本能。勇気は学習。"
たまたまツイッターでHideshi Hamaguchiさんが言っていたのを見かけた。ああ。確かにな。
これほど強く突き刺してくる言葉は久しぶりだ。
ちょうどいまみたいに、体力的に弱っているとなにもかも億劫になり、寝る。シャットアウトする。体の機能を最低限にさせる。これは本能的だ。余計な刺激を避けている。
いまはそれでいいんだろう。実際まだ良くはないもの。
だけども2,3日後には改めているべきなんだろう。確かに怖い。なに言っているのかわからないし、街を歩けばオイ!と声をかけられ、コミュニケーションが取れなければ鼻で笑われる。これを乗り越えるのは勇気なのだろう。それが学習なのだ。
でもなにを恐れているのか。
コミュニケーション取れないことのなにが怖いのか。
笑われることか?そんなの邪魔プライドに過ぎない。
相手の主張が理解できないことか?そりゃあ仕方なかろうて。来て10日の青二才が会話なんてできるわけない。失敗してなんぼだろうが。
いや、そんなんじゃないこと。なんとなくわかる。
コミュニケーションがうまく取れないことが明らかになると、コミュニティから追い出される感覚が身に染みてしまっている。仕方ない。役に立たない、支えにならない者は淘汰される運命にあるのだ。
コミュニケーションを取らなければ、その関係を結ばずに済む。つまり、進歩もなければ後退もないのだ。ゼロ。立ちすくみ。
そうすれば余計に痛い思いしなくて済むもんな。
でも立ちすくんでても仕方ないじゃないか!
痛い思いせずに済むけど、甘い蜜も吸うことができない。それでノコノコと帰るつもりか?
逃げグセがつくぜ。ここで逃げたらさ。逃げりゃあ誰か助けてくれるって覚えちまうよ。
本能の通りに生きれば、俺はたぶんなにもせず日本に帰るだろうよ。それのが安全だし、楽だし、なにより仲間はずれにされずに済むもんな!
だけども人間は本能を抑えるだけの理性があるだろうが。巨大な敵に尻尾巻いて逃げずに、立ち向かうだけの勇気があるだろうが。
それにさ。どうせあと長くて3ヶ月の関係なんだぜ。仲間はずれにされてもいいじゃん。どうせいまはまだ日本っていう後ろ盾があるんだからさ。戦わずして逃げるなんてもったいねぇよ。
てかさ、そんなに人間愚かじゃないよ。
フランス語しゃべれないからって、ウォロフ語しゃべれないからって、物を売ってくれなくなるような人なんかいるもんか。
現にいま、水を買えてるじゃん。フランスパン買えたじゃん。
腹痛が治ったらさ、ちょっと難しいけど、話しかけてみてもいいんじゃないの。
弱気になったら病気にも負けますよ。
頑張れ俺。頑張れ。頼むから頑張ってくれ。
それが論文にも、将来にも、今日の飯にも繋がるから。