9月25日。
もやもやを晴らすためにはとりあえず言葉にしないとダメだ。言葉にして気持ちを形にするとすっきりするものだ。
日本ならそれが簡単。友人がいるし、なにより日本語である。いまはなかなか難しい。日本人の友人は数人いるけども忙しいし、なによりいまはセネガルだ。どうせだったらウォロフ語、フランス語で気持ちを言葉にしたい。
それができないいま、もやもやは募るばかりだし、なにより悲しくて悔しくて、自分が頼りない。そりゃあ不勉強でやってきて3週間程度でできることじゃあないんだけども。
っつーことで来月から1ヶ月、フランス語の勉強をするために、Institut Français で毎日詰め込むことにした。今日はそのレベル分けテスト。何言ってるかわからないまま部屋に通され、何か書かれたけどouiとだけ言ったら易しいレベルのペーパーを渡された。
ペーパーになればある程度答えられるさ。でも何言ってるかわからないのがやっぱりくやしい。
仮にも大学院生だ。初学者であることは仕方ないけども恥ずかしい。無知は恥だけども認めなければならない。悔しい。
1ヶ月ぽっちでべらべら喋れるわけがない。だが、何もしないよりマシだ。日本のフランス語教室よりずっと安い。そしてなにより日本語に逃げることはできない。
あとはない。やるだけの環境は今の俺が決定した。来週からの俺がやってくれりゃあきっと悔しさは小さくなってくれるだろう。
だけども。明日はウォロフ語の授業だ。ちょっと二足の草鞋に無理が生じてきているのが正直なところだ。来月からはホームステイをするつもりだ。いやでも喋らなくては生きていけなくなる。
怖い。しかし逃げるのはできない。逃げたくもないけどさ。
パンクしないように定期的に息抜きしたほうがいいと思うよ。私。
言葉を獲得して、気晴らしをするんだ。
。
もちろん、言葉にするというのは暴力的な側面もある。色々な気持ちの複合体をすっかり削ぎ落として、一つの簡潔なものにしてしまうのはもったいないとも思うけど。今の僕には言葉が足りない。