〈364.こどものおもしろさ〉
9月27日。
なんの予定もなしの起床だと僕はどこまでも怠惰になる。一度蚊に刺されで早朝に起きてバナナを食べたけども、もう一度ベッドに入ると気がつけば夕方だった。
お腹が空いて、日本人の方が経営してる安定食屋みたいなところにいくと、近所の子供が遊びにきていた。僕の飯が届くまでの間、永遠にけん玉を見せてくれた。
驚くことにそれが上手なのだ。けん玉の玉を載せるのをなんていうのか知らないけども、それも余裕顔でしてみせるし、突き刺す技、これもなんていうのかわからないが、5回やれば一回はできる。すごい。
そしてさらに驚くことに、その子は日本語が少しできるのだ。会話はできないけども
"何歳ですか?"
"22歳です。"
と答えればフランス語でちゃんと22だね、といってくる。
"私、かっこいい。この人、ばか。"
店の外で遊んでいる彼の友人を指してこんなことも言ってくる。
どれくらいの期間で習得しているのかわからないけども僕のフランス語ウォロフ語よりもずっと成長がはやい。記憶力というか、好奇心というか。こどもの吸収力の凄まじいこと、もはや恐怖を覚えるほどだ。
なんでこどもはこんなに成長がはやいのだろう。
素直なことだろうか。単純に脳が若いことなのか。好奇心の強さだろうか。恐れを知らないことだろうか。
こどもの生活は非常に興味深い。その環境の一つとして教育もあるけれど、それ以上にこどもの社会形成とかにも興味を覚える。
この経験、この文章が修士論文にひとつきっかけになりそうな面白い1日だ。
明日で遂に一年が経過することになった。ちょっと本気で挑む1日にしてみようかしら。