ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈403.大便と不安〉

11月5日。

 

5日ということは、出国してから2ヶ月経過であり、残すところ1ヶ月ということだ。

そして同時に通っていたフランス語学校の授業も終わった。節目というのは一気にやってくる。

 

 

節目。

 

人生で初めて受験を経験し、なんとか入れた高校の初日。なにもわからなくて、当然話せる人もいなくて。俺はどうしていたかしら。

不安とかあったろうけども、だけどもそれ以上に宿題と校歌を覚えることに必死だった。

大学もそうだ。一人暮らしと履修登録とサークル選びに夢中で、不安はあんま覚えてないなぁ。

 

不安ではあったと思うけど、なんだかんだ目の前の出来事に必死に食らいついているうちに慣れるもんなんだろう。

 

 

ただ、ミクロに思い出すことができたらそうでもないんだと思う。

例えば今。クラス解散の寂しさがある。仲良くなったインド人のマッチョと会うことはないのか。あの不思議なロシア人は帰国するのだろうか。

そして不安がある。明後日から村生活を少し体験する。言語は?食事は?日中することは?

夢中になる前の準備時間。短距離走の"レディ"の前の微妙な隙間時間。それは期待というより、ネガティブな感情との戦いになるんじゃないかしら。

テニスの試合前のコート入場が一番怖かったなぁ。

 

 

節目っていうはネガティブになるもんなんじゃないですかね。そして、気がついたら節目は終わって夢中になって次にやることに向かっている。そうして気がついたら終わってしまった。

振り返るとあんまり不安は出てこない。それより思い出すのはやってるときのしんどさとか興奮とか。そういうやつだ。

 

直前の不安なんてそんな程度のちっこいもんなんだ。走り出せば走るしかないんだから。走り終わった後に思い出すのは、スタート前じゃなくてスタートしてからのことだろう。

 

今の不安はちゃんと書き残しておきつつ、放っておいていいでしょ。

 

 

大便と同じだ。

トイレに駆け込むまでは不安との勝負だ。漏れるんじゃないか。漏れたらどうしようか。そんなこと考えるな。でももう半分顔が出ている!もう無理!ケツが二つに割れる!

でもさ。トイレから出てきてごらんなさいよ。思い出すのは、穴からちゃんと出ていったあとの爽快感だけなんだから。その前の切羽詰まった最終決戦なんてなに一つ思い出さない。

節目っていうのは、どうにかして心を落ち着かせて、踏ん張るために体力を残しておくのが吉だろう。

 

 

漏れたらそうともいかないが。