〈440.上っ面kindness〉
12月12日。
上っ面kindnessってやつがあるらしい。僕はつい一昨日くらいに知った。しかし、内容までは教えてくれなかった。言葉だけ放り投げなれた。だから今日はその推測の話をしよう。
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まずこの単語を二つに分ける。
上っ面とkindness。
上っ面という意味を調べてみる。
"物の表面。または、外見。うわべ。うわっつら。"
デジタル大辞泉、上面より。
なるほど、表面だけで、内面はないということで良いでしょうか。
続いてkindness。
1.親切、思いやり(があること)
2.親切な行為
英辞郎より。
親切な行動ってことでいいでしょう。
つまり、上っ面kindnessとは、
"表向き優しい行為を行うことであり、その内面は問わない"ということになる。
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じゃあ実践編だ。
優しいと思われる行為。
悩みをふんふんと聞いてあげる。
道や席を譲る。
細かく体調やメンタルをケアしてあげる、あるいは気にしてる素振りをする。
上っ面もkindnessじゃない僕が考えるkindnessはこうなる。
むぅ。この話聞いたことがある。
水野愛也さん(水野敬也さん)の「LOVE理論」(文響社/2013)だ。てか、この本にそっくりそのままその言葉が出てくるじゃない。
この本、モテない男がどうやってモテるようになるかという本。結論から言えば、ひたすら獰猛にアタックし、ひたすら想い人に優しくし、そしてやることやっちゃえということだ。
僕は単純に笑ってすっきり忘れてしまったが、友人の1人で実行しようとしたやつがいたなぁ。そいつは不器用でアホなやつだった。見てて面白かった。
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上っ面kindnessねぇ。
いや、否定するつもりなんかさらさらないけども、その内面が黒いんでしょうから、怖くて仕方ない。というか実際、初対面の人でやたら優しい人に対して僕は構えてしまう。
なにか俺から引き出そうとしているぞと。金か、コネか、なんなのか。とりあえず信頼はしないな。
しかしながら、最初こそ戦略的に上っ面kindnessをしても、それが脳味噌に染み渡り、体が覚えてしまえば本当のkindnessになる。
身体化という概念が研究界隈では使われる用語だ。
自転車の乗り方とかもわかりやすいだろう。頭で覚えるより、体で覚えるということだ。
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なるほど、上っ面kindnessとは、真の優しさを得るための最初のposeだったのか。水野さんはおそらくそこまで見越しての上っ面kindnessだったんだろう。
性豪の獣が真人間として成長するためには、まずposeから学び、いつしか本当のkindnessを得るとな。
さすがだいちさん。そこまで中学生の時点で見抜いていたとは。おみそれしやした。