〈463.幸せハンバーグ〉
静岡の"さわやか"っていうレストランを知っているかい。そこのゲンコツハンバーグっていうのがとにかくうまいんだ。セネガルいる間に一番食べたかったのがそれなのよ。
それが今日ようやく食べることができた。いやぁ。幸せだねぇ。
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なにが他のハンバーグと違うのよ。
とにかくレアなのよ。赤いのよ。肉肉しいのよ。うまいのよ。
口に入れて、"あぁ、肉だなあ"。そう思える最強のハンバーグがゲンコツハンバーグなのよ。
米まで上手くなる。ソースがどうとかじゃなくて、ハンバーグがとにかくうまいの。ほんと好き。
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といいつつ、地元の安いハンバーグ屋も好きなのよ。ハンバーグは圧倒的にさわやかのほうがおいしいんだけどね。
ハンバーグ屋っていうのが好きなのかもしれない。
もちろんハンバーグが好きではあるんだけど。
それより、絶対的に全員が笑顔じゃん。みんなハンバーグ屋にはハンバーグ目的で来るじゃない。わざわざ。ハンバーグのためのテンションにして。さわやかなんかすごいぜ。今日は混んでないねって言って1時間待ちなんだから。
そんくらい、食べたくて来るんだから。そりゃうまいわよ。笑顔になるわよ。
ハンバーグ屋っていう空間がとにかく好きなの。
だからハンバーグが好きなのかしら。
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それともう一つ。
結局、料理のなにがうまいって、誰と食べるかなのよ。
思い出補正とか言うけども、結局ごはんの美味しさは半分は誰と食べるかだと思うの。好きな人と食べる飯はなんでもうまいの。高級イタリアンでも、やっすいチェーン店でも、うまいの。もちろん、料理自体がうまけりゃ、その幸せがもっと幸せにはなるんだけどね。
さわやかに今日連れて行ってくれたのも、みんな僕が好きな人だ。そりゃあ上手いハンバーグがもっと上手くなるじゃない。自明の理じゃない。幸せになるじゃない。大好きじゃない。
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でも、毎日こんな幸せになったら、きっと笑顔じゃなくなるんだと思う。人間は慣れの生き物らしいからね。だから、日常にならないように工夫するのも一つだし、日常になってしまったもの、無意識下に置いてるものを再発見するのってとても大事だと思うの。
小さい幸せに気づいて、噛み締めて。そんで笑っちゃうみたいな。
そんな毎日が送ることができたなら、相当な幸せ者だよ。そんなジジイになりたいでござんす。