〈498.夢の国と大人の男たち〉
2月8日。
ひさしぶりに高校のテニス部同期と会ってきた。男だけのディズニーというのもありなんだなぁ。
年齢的に社会人一年目を終える奴もいれば僕と同じく大学院に行く奴もいる。4月から社会人の奴もいる。医者になるために病院まわりをしているやつもいる。
みんなすげぇよ。はしゃいでるときはあの頃と変わらないのに、飲み屋で話してみるとあの頃とは変わってるんだな。
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この気持ちってなんだろう。
寂しさもかすかにあると思う。それよりもずっと嬉しさがある。
さみしいのは、どんどん違う世界に行っちゃう感じかしら。この前まで一緒にテニスの試合にいって、応援して応援されての仲間だったけど。
嬉しいのは、それでも仲良くしてくれることだし、あいつらにもあいつらの世界を広げていって、大人になっていく感覚だろうな。親しい人たちが進化する姿は嬉しいね。
そんなあいつらと一緒にいる僕も同じく大人になっていてるんだろうな、奴らに投影して自分自身を確認しているところもあると思う。僕もやっぱり歳とってたんだ。
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だけどもどうも、さみしいとか嬉しいとかのほかにチラとこっちを眺めてくる感情がいる。
悔しさ。
なにに対する悔しさだったんだろう。学生当時を思い出して悔しくなるのもあるっちゃあるんだけどね。
何かに対する劣等感を感じたのはある。
僕ははたしてこいつらとおんなじくらい大人になれているんだろうか。
そういう不安か。そして自己完結で同じくらい大人になれていないと決めてしまう。そして悔しくなる。
俺はもっと大人になれるだろう。もっとカッコいい男になれるだろう。こいつらみたいに。
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こいつらはみんな自分の人生にちゃんと責任を負っている、負おうとしている。だから仕事をしてるだろうし、専門家としてヘトヘトになっているんだろう。
ま、そこまでちゃんと覚悟決めているかはなんとも言えないんだけども。僕にはかっこよく映ってしまったよ。
くそぅ。悔しいねぇ。俺も早く大人の男になりてぇよ。
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「大人」の「男」ってなんだろな。
ただ背が高くて筋力があって、仕事をしていたら大人の男になれるわけじゃあねぇやな。
僕が目指す大人の男ってなんだろう。
一生辿りつかないかもしれないけど、目指し続けて歩みを進めるのはいいことだとおもいます。
夢の国もいいけど、夢は起きてみるもんだと修造さんも言ってましたし。