ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈514.感傷とも懐古とも〉

学部時代は大阪だった。

一応4年間ずっと大阪だったので2番目に長く居た場所だ。懐かしいかと聞かれても、京都から1時間あれば行ける街なのでそれほど感情も湧いてこない。

 

とはいえひさしぶりに歩いてみるとなんだか思い出すこともある。良い思い出。

 

 

初の一人暮らしだったからすべて不安であり、すべて希望だったのもあの街からだった。4年経ってみると、楽しいこと嬉しいこと、苦いこと辛いこと。まあそれぞれたくさんあったもんだ。

なにより老けたと思うよ。4年間にしては。もちろんまだまだ青二歳なところがたくさんなんだけども。

 

場所の記憶っていうのがやっぱりあるんだなあ。不思議な気持ちだ。

 

 

振替休日でしかも春休みのキャンパスは極端に人がいない。このキャンパスをひとり歩いてみると、幻影を見るような気がした。

アレだった授業、思ったよりアレだった授業、教授がアレだった授業、なかなかアレだったゼミ、アレよりもアレだったサークル。

うるさいアイツ、無口なコイツ、笑ってるソイツ、真顔のヤツ。

時間が過ぎるのは早いね。

 

この気持ちはなんだろうな。

死んでしまった人がもし生きている世界を見ていたらこういう気持ちだろうか。

 

さみしくもあり、それでいて悪くない。

でもその世界にはもう混ざれない。

 

 

だが幸いなことに僕はまだ生きている世界がある。さみしいだけじゃなくて、これからの楽しみをつくることができる。

有難いことだね。

 

そしてまた、今のキャンパスになんかの都合で歩く時が来たらきっとまた同じ感情になって、そしてまたこれから楽しもうと思うんだろう。

そうやって老けていくんだ。

 

 

死んだ後もそう考えたりするんだろうか。

いや、正確にいえば死ぬ直前かしら。そういう気持ちってなんていうんだっけな。