所属している研究室は海外でフィールドワークや情報収集する人がとにかく多い。6人くらいで共有する研究室は常時誰かが海外に行っていることが多い。
しかし、この時期は海外渡航の日程を短くなってしまう。コロナウイルスの影響である。
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研究室に帰ってきた先輩がいた。その先輩もやはりコロナウイルスの影響で飛行機便が少なくなったり、なんだり理由があって数週間渡航を短くしていた。
「向こうでもコロナかかってた人がいたみたい。日本ではどうなの?」
この質問を受けて、思うところがあった。
知ってる「コロナウイルス」の情報ってなんだっけ。
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京都府で何人目の患者が見つかったこと、日本全体では何人いるか、トイレットペーパーとかティッシュの買い占めがひどいこと、観光客が少なくなってること、倒産してしまった会社が出てきたこと、海外でアジア系ってだけでコロナって言われること。
6つくらい?知ってることが。しかもその大半は「コロナウイルス」自体の話じゃなくて、その影響でどうなったか。
コロナウイルスの実際の病症、よく知らなんだ。肺炎にかかるとかは聞いたけども。
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こうなると、僕の情報に対する姿勢が見えてくる。関心がなかったけどどこでも必ず「コロナ」の話を聞くことになるから、得た情報。つまり受動的に得た情報しかない。それを主体的に流しているのは誰だ。テレビとTwitterと噂話。なんともまあソースが怪しいアクターだろう!
しかしだ。情報は力だという言葉があるくらいだ。情報っていうやつのパワーはとんでもない。ふらりとスーパーに行き、貼り紙でトイレットペーパーがないことを知った時。やべえと思ってしまった。
なくなったらどうしよう!
現在うちには2ロールが残っている。単純に2ヶ月に一度くらいの買い時が来たんだけども、どこにも売ってない。ヤベェ。次きたら買わないと。
あれ、でもこれって買い占めになるのか?いや日常品の枯渇は違うだろう!いやまてよ。
無駄な思考の時間があった。「コロナデマとその拡散の影響でトイレットペーパーがない。それを買い占めるのは愚か」この情報に踊らされている。
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Twitterであっても、このリンクに飛ぶと〇〇医師の意見がわかる、とか、コロナウイルスにマスクは意味がないことがこの分析からわかります!みたいなリンク。行った試しがない。
この受動的な中の主体的な情報の獲得すらしない。それじゃあコロナの話なんかできねぇや。
「いやぁ。なんかやばくなってきましたねぇ。でもよくわかんないですねぇ。へへ。」
先輩にはこう言うことになった。
主体的に情報を得たものには自信を持って話せばいいだろうけど、そうじゃないのは噂話になっちゃうな。それは控えた方がよかろう。
なにが本当なんだろうな。