〈528.お土産の意味について〉
お土産の話をしよう。
お土産ってなんだ。
土産(みやげ、みあげ、どさん、とさん)は、知人や縁者に配る目的で旅行先などで買い求めるその土地にちなむ品物(進物)のこと。または知人や縁者の家宅など訪問先を訪問する際に感謝を込めて持参する進物のこと。後者の場合は手土産(てみやげ)という言い方もする。
Wikipediaより。
今回考えるのは「知人や縁者に配る目的で買う土地にちなんだ物」のほう。
。
僕も関東出身の関西住まいということで、帰省するたびにお土産を考えることになる。帰省のたびに違うものを買うほうが良いだろうと思って毎度毎度悩む。困った文化だ。
買わなかったら買わなかったでなんか手ぶらなのは嫌でしょう。家族はなんとも思わないだろうけど、親戚の家に行った時にね。
地方出身の先輩なんかは決まったものを毎度買っているそうな。それは気が楽でいいかもしれない。相手も待ってましたと喜んでくれるだろう。
。
この程度の心配なら別にいいんだけども、バイト時代は大して思い入れもないのに買わないとあかんなあと思っておりました。
お世話になってはいるけどさ。バイトって結局お金目当てで仕事するわけだし、深く関係を持たないんだからそこらへんもドライでいいと思うんだけどね。
こういうながれで、この前仲良くしてくれてる人が言っていたことを持ってこよう。
「お土産って、一緒に来れなかったけど"これを知ったら絶対喜ぶな"って人にお土産話と一緒に渡すモノだと思う。」
そうなのよ。
旅先であるものを見て、ふと思い出した顔。その人のためにその見たものを買ってあげる。そして渡しながらその話をする。それがお土産じゃないかしら。
もちろんそれだけじゃない。お世話になっているけども、普段お礼を言うのが恥ずかしい関係でもいいと思う。親友とか、親とか。お土産を渡して、旅先でもあなたのことを考えてましたと。その想いをものに乗せて渡すわけです。
この後者の方が思い入れのないお土産を生んでしまったんだと思うんだけども。
しゃーなし買っとくか。みたいな。
じゃあさ、思い入れがないお土産だったとしても無理やり思いをねじ込んだらどうよ。
たとえば渡す相手にじゃなくて、その旅行先とか。
"こんないいところがあったなんてな!これはもっと人を呼んでお金を集めたらもっといい場所になるのに!"
それを果たすための広報に徹するお土産。ついでになんかメモ書きでも挟んであげて、楽しさをより伝えるみたいな。
上司の机に
"お土産どうぞ"って付箋じゃなくて、
"群馬にはクソでかい観音様みたいな奴がおりました。あれはきっと群馬特有の土着宗教でしょうな。今度行ったらぜひ探検してください。インディージョーンズみたいな世界が広がってますぜ。"
ええやん!今度これやろ。