ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈529.素朴〉

3月10日。

 

友人がご飯に誘ってくれた。

うれしかった。

 

 

雨が降ってきたので傘をさした。

すれ違う人は傘をさしてなかった。

もう雨がやんでしまっていた。

不思議そうにこちらをみてきた。

あわてて傘を閉じた。

 

雨が降ってきた。

小降りなので傘をささなかった。

すれ違う人は傘をさしていた。

なかなかの粒の大きさになってきていた。

不思議そうにこちらをみてきた。

あわてて傘をさした。

 

なんだか楽しかった。

 

 

友人が俺に話したかったことを思い出せなかった。

残念だった。

でもそれはそれで話ははずんだ。

"そうそう前に話したかった話があったんだ。"

おまえはなんこ僕に話をしたいんだ。

うれしかった。

 

 

牛丼とラーメンを食べた。

こんなカロリーをとっちゃっていいのか。

今日はいい日みたいだった。

大盛りを食べた。

おいしかった。

 

 

絶望と失望って何が違うんだ?

なんだその話。

わざわざ俺に用意してきたのか。

俺が好きそうな話題じゃないか。

楽しかった。

 

 

今度もっと人呼んで飯を食べる話をした。

もっと仲良くなりたいもんな。

俺は言い出せないけどやっぱりそう思ってたんだと思う。

うれしかった。

 

 

ひとりで傘をさして帰った。

携帯が通知を連絡した。

さっきの友人が思い出したんだって。

僕が好きそうな曲を教えてくれた。

好きな曲だった。

うれしかった。

 

 

東京から来てくれる人がいる。

ずっと待ってた。

うれしい。

 

 

何年も昔、3月10日にたくさんのひとがなくなったことがあったらしい。

僕はもう知らない。

知る方法も近くにはない。

 

でもその日があって、今日みたいな薄っぺらくて、うれしい日があった。

 

何十年後も経ってしまえば、僕の存在も記憶もなくなるだろう。

それでいいんかもしれないな。

 

でも、ありがとう。