〈605.モノマネ考〉
5月25日。
先日の敗戦から、頭を使って練習をし始めた。これまではとりあえずやる習慣をつけようという小学一年生が宿題をする習慣を身につけるみたいな、そういうレベルだったけど、それだと勝てないことをようやく思い知ったのでな!
それで時間は短いけど、比較的真面目に弱点克服のための素振りをしているのが、その一番手っ取り早いのがプロのモノマネをすることだ。
これは間違いない。自信がある。
。
モノマネと言っても、細部に至るまでの完璧なモノマネじゃない。そういうのは芸人さんがやってくれればいい。
僕が素振りする中でのモノマネというのは、その選手の良いポイントをもってくる、ということだ。
例えば、ダビデンコというロシアの選手がいる。いまは引退してしまっているが、10年くらい前はとんでもなく強かった。そのダビデンコ選手のバックハンド。これがすごく美しいのだ。
さて、ここからが問題なのだが、ダビデンコのバックハンドのどこが美しいのか。これは人それぞれの感性だが、僕は間違いなくフォロースルーだと感じている。ボールを打った後の体の形だ。ダビデンコは左の肘がガッチリと前を向いているのだ。肘を突き出すことの利点はスイングスピードがあがるとかあるのだが、ダビデンコはまさにそれだ。バックハンドで厳しいコースをドスドス打てる。
この、ダビデンコのバックハンドの肘。これをモノマネしていたらすごく調子が上がってきたのだ。
。
今回残しておきたいのは、ダビデンコのバックがきれいだね、ということじゃない。
モノマネというのはそういうことなんじゃないかということだ。そういうことというのは、全体像はともかく、興味惹かれたポイント(超細部)を身体化させること、と考えた。
僕はザコシショウがすごく好きなのだが、彼のモノマネの面白さはそこにある。全体のうまさではなく、ピンポイントのところをむしろ強調してしまう。すると、絶対似てないのだが、いやまあなんとなく理解できてしまう、というか理解させてしまうという力技。
コロッケもそうかもしれない。似てないもん。言ってしまえば。でも似てるような気がするんだよ。
。
中学生の頃、僕はテニスプレイヤーモノマネにハマっていた。これはザコシショウよろしく、ピンポイントなところをほじくり返してそこだけマネするだけのこと。
しかし、これが部活だとウケたのよ。ロディックのサーブとかね。
僕はそのピンポイントを抜き出してきて、身体化させる能力は比較的あるほうなんじゃないかな。もちろん、それはピンポイントであって、全体じゃない。だから人によっては「適当なことしてんじゃねえよ」と冷たくあしらわれるのだが、僕としてはそのピンポイントしかみてないし、それは適当なことじゃないぞ。
。
つまり、モノマネっていうのは全体の細部に至るまで再現することが絶対じゃなくて、むしろピンポイントの再現性を高めていったらいいんじゃないかということだ。そうしていったら全体像に近づく一歩にもなるぞ。
そも、全体像をつかめる日は来ないと思うけどもね。
。
いやまあ、文章というのも結局そうだろうな。
頭使って練習、モノマネして練習。この積み重ねだろうな。いまのこれはもはや文章力向上の役割を果たしてないよ。ただ、毎日考えたことを文字化するという作業の習慣は大事だと思うけども。それはまた別のところでします。
。
戦闘力46日目
387(+10)
勉強+5
運動+5
最近やりたいことだけど優先順位低いことができてないです。そのぶん充実してるのでいいけども、そこも調整しましょう。