8月4日。
高校二年生のころ、志望する大学の学食で飯を食ってこいと言われた。
まだまだ雲の上の存在の志望校を、存在するものとして、そして物理的にはアクセス可能であることを理解することを体で理解するために、そしてなによりその空気感を味わうために、そういうアドバイスをくれたんだと思う。
結局アドバイスを実行することはなく、遠くから見つめるにとどまったわけだが、それはそれでいい経験になった。
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そしてまた、それを今日になってやり直すことになった。微妙に空いた午後。せっかくなんだから、ということで就職希望先の会社を見ることにした。
駅からどんなふうに歩くのか。街の雰囲気はどんなものか。あわよくば、会社近くで社会人っぽい人はどんな顔つきをしているだろうか。
結果的に大したことのない、ただの大きくて綺麗な建物だった。良い意味で、ただの人間だったんだと思う。その脳味噌の中身は計り知れないけども。
イメージを作ることができたかはわからないけど、良くも悪くも同じ土俵に立てたような気がする。
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想像というのは一人歩きしがちだ。どんなに強い男だろうか。どんなに聡明な女だろうか。どんなキレものだろう。どんな冷酷なやつだろう。しかしどれも絵に描いた餅、そんなやつ存在しない。完全なる強者はもはや人間じゃない。人間である限り、同じ地平に生きる者なんだとようやく理解ができる。
なのにしばらくすると、また同じように餅を描き出す。
だから、自分の足で理解することは大事なんだね。先生の思いがようやく汲み取れるようになったと思う。正確にはまだまだ汲み取り切れてないところもあるかもしれない。いずれにせよ、恐るな相手も自分も同じヒト、そういうことだ。
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一年半後くらいには入社しているはずだ。はたしてその「はず」をきちんと成し遂げられているのか、成し遂げ方に満足はあるのか、そこにゴールを置いちゃあいないか、きちんとその先の未来を見据えることができているか。不安だらけの一年がはじまる。
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戦闘力117日目
854(+5)
勉強+3
その他+2
思い新に、なんていう思いもないんだけども。いまの自分もこれまでの自分と地続きなので、のっそりがんばろう。