9月9日。
すみだ水族館にオットセイがいる。オットセイはアシカ科らしい。アシカより小さくて、毛がつやつやして柔らかいらしい。オットセイはアイヌ語で、老大な神という意味らしい。
ここまでWikipediaの情報であって、アシカとオットセイを見分けることが僕はできない。とはいえオットセイのかわいさはわかる。すみだ水族館にいったら基本的にオットセイに張り付いている。
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すみだ水族館は2回分の入館料で年間パスポートを作れるのがありがたい。ちょくちょくすみだ水族館らへんに行くので年パスを持っているが、料金がかからないのはなんともありがたい。
色々と癒しな雰囲気である。仕事終わりに、なんていう宣伝文句もあったと思う。水槽の前に椅子も置いてあったりして、いわゆる水族館とはかなり趣向が異なる。いい趣味してるぜ。
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そんなオットセイにへばりついて観察していると、なんとも不思議な気分になってくる。
水槽の同じところをぐるぐると泳ぎ、時折岩の上でゴロゴロして、また泳ぐ。何を思っているのだろうか。
仮に人間を、生まれたそのときから飼育員が育て、基本的にオリの中で生活していたら、同じように同じところをぐるぐると歩き回って横になってを繰り返すだけなのだろうか。
成長した人間をオリに入れても、オリの外の世界を知っているもんだから発狂するだろう。しかし、そうでなかったらおなじ「どうぶつ」としての行動をするだけでその一生を終えるのだろうか。
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別に動物園や水族館の倫理観を問題視する話ではない。むしろなにもしなくても安定してご飯にありつけるのは動物として勝ち組だ。
しかし、なにが幸せなんだろう。年パスとはいえ金を払って見ている僕と、ただ泳ぎ回るだけでご飯をもらえるオットセイ。比べるのもおかしいが、それぞれの幸せがあるということだろうか。
そういうぼんやりとした時間がとてつもなく好きなので、年パスで好きなところをじっとしていられるすみだ水族館はとてもいいところだと思います。
みんなも年パス買おう。
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戦闘力153日目
1059(+8)
勉強+3
その他+5
オットセイはターンの時に必ずお腹側を壁に向けて舵取りをする。つまり、かなり背中側に曲がることができる。なんともまあ美しい。
あんなに自由に泳げるのは羨ましいけども、実際にその能力を手に入れたら、せいぜい1週間楽しんだらその興奮もおさまってしまうだろうな。