〈790.物語の魔力〉
11月26日。
イヤアすっかり元気になった。元気になったなんて横柄なことはいえねぇナ。元気にさせてもらったってところだ。
いい物語に出会うととんでもなく喧嘩になるもんだ。
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前々から好きだった"約束のネバーランド"。すっかりはまりこんで読んでいたんだけど、最終巻だけ読まずにいた。なんか楽しみはあとに取っておこうと思って。
昨日あたりから元気になってきてはいたけれど決定的な一打がほしかった。そんなときになんとなしに本屋に行ってみると最終巻が目に入った。これは今日がそういう日なんだろう。手に取った。
約束のネバーランドの最終巻。あれはとてもいい。キャラクターを通して作者の想いがこれでもかと読み手に投げつけられる。カラーボールみたいにぶつかって、見事に作者の想いが身体中に染み付いてくる。熱が伝わるっていうのはこういうことなんだろうと思う。
ああ!こういう物語を僕も描きたいんだ!そう思うと心の底から熱が滾ってくる。熱に当てられるという言葉があったと思う。まさにそんな感じだ。俺が描きたい物語の理想の集結がそこにあった。
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人は物語を求める生き物だと思っている。
森羅万象どんなことにも物語を見出すことで理解するのが僕らの思考だ。物語はフィクションかもしれないし、ノンフィクションかもしれない。単純な因果関係かもしれないし複雑な伏線を張り巡らされた古典かもしれない。
そんな物語ひとつが人間をとんでもなくハッピーにもできるし、絶望に膝を崩すこともできる。
人権だって、政治だって、もともとは誰かの物語から形を持つようになったものなんだと思う。虚構だったものが形を持って、ついに力を得る。そのためには物語が必須なものだろう。
いかに多くの個体に対して同意を得られるか。つまり心を震わせることができるか。心を震わせるためにはとにかく面白いことだ。interestingな面白さ。のめり込んでしまう仕組みがあること。
これを僕は知りたくて、そのために就活をしている。その先で僕は独り立ちして僕だけの物語を作ろうと考えている。
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あたしはなんとも単純な生き物ですよ。他人が作った虚構で喜びに満ち溢れることができる。とんでもなく強い憧れが目の前の不安を打ち消してくれる。なんだかできるような気がしてくるし、そのためにはどうにかできなくちゃいけない。
その魔力をどこかのだれかに与える側にまわりたいんだぁ。物語っていうのは魔法だよ。
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戦闘力230日目
1502(+6)
運動+3
その他+3
やべぇってなっただれかの支えになる物語をつくりたいの。生きてる間に一つだけでもいいから面白いって思ってもらえる話を書きたいの。そしたら成仏できるから。