〈879.旅する欲求〉
2月23日。
ついにおわった。論文を修正して、それが印刷できた。つまり終わりが来たということだ。
おそらくこれで晴れて修士号を得たのだろう。長い道のりだった。友人の家で印刷させてもらいながらコンビニで買った酎ハイで乾杯した。
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論文の完成度でいえば、正直満足しきってはいない。書けば書くほど知らないことが増えていくし、わかっていることはここまでです!というのが論文だってことなので。
しかも結局フィールドワークも一度しかできなかったし、情報もほとんどない。せっかく勉強したウォロフ語だってフランス語だって、どれほどこれから有効なのかはなんとも言えないところだ。
それでも、いやだからこそかもしれないけども、わからない中でよくやったと同期と称えあった。コロナの影響をモロに受けながらも、無事形に漕ぎ着けたこと。それは今後しばらくの支えになると思う。
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友人とインドカレー屋に行った。ナンがうまかったのでおかわりした。ラッシーも飲んだ。途中でブレーカーが落ちたらしく、厨房からおじさんがごめんなさいと出てきた。なんだか海外っぽいなぁと思う。はやく海の外に行けるようになってほしい。
卒業旅行がしたいとは微塵も思ってないし、そこはどうでもいい。ただ、もう一回会うはずだったセネガルの友達に挨拶がしたいな。ネパールに旅行したときにあったおじさんおばさんにももう一回会いたいし。
そういう意味で、きちんと感謝を伝える意味を込めての旅行がしたいかもしれない。
論文が出来上がったのは直接的にはセネガルの友達のおかげだし、間接的にはこれまでの海外の経験とか国内でも大学時代の友人とかこれまでの先生とか。とにかくいろんなところに論文のモトが散らばっている。
それをもう一度拾い集めて、きちんと感謝をする時間をつくりたいな。
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それができないからこそ、zoomみたいな技術が浸透したんだけどもね。
しかしここのところ画面越しに初対面の人と話す機会が多くあるけども、やっぱり直接のがいいところもあるんだよなぁと思う。いますぐ東京の人と顔を見ながら多人数で話ができるのは間違いなくいいことだけども。
感謝はやっぱり直接が一番だと思っちゃう。
今年はちゃんと年賀状出そうかな。