4月24日。
蜂に刺された。蜂といってもミツバチなので命に関わるようなものではなかったけども痛かった。というのも、蜂に刺されるのは初めてのことなので突然でびっくりだ。ミツバチだからそんな痛かねぇだろうとこれまでは思っていたけど。
いや、正確に言えば痛みというより不安が大きくなるのが問題だったかもしれない。
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何が不安かというと、本当に毒はそれほど強くないやつだろうかということだ。
見た目からしてミツバチだけど、蜂の同定作業をしたことがない。スズメバチとかクマバチとかアシナガバチとかなんとなく違いはわかっているつもりだけど、絶対そうだとは言い切れない。もし、ミツバチだと思っていたのが本当はスズメバチだったら僕は今日死ぬことになった。毒針を抜いて水で洗い流して放置したけども、もしこれでガチのやばいやつだったらアウトだ。そんな応急処置じゃなくて救急車を呼ぶべきだったと後悔しながら意識を失うだろう。
その世界線じゃなかったのでありがたい。しかしいざその身になるとビビり散らして大変なんですね。
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じゃあどうしましょうということもできないけど、いざというときの緊急事態に冷静さを保てるかどうかはとても大事だと思い知りました。
これが地震だったらどうだろう。逃げるべき場所は知ってるけども持ち物は大丈夫だろうか。
これがナイフを持った人間だったらどうだろう。時々SNSで見かけるような対処法はまず思いつかない。そしてその短い動画で勉強した気になったやつは大抵思い出せない。テストと一緒だ。
そして試験よりも準備ができないんだから怖い。1秒後にそうなるかもしれないし、明日の朝かもしれない。そんな時に冷静に順番を決めて対処できなければ命を落とすかもしれない。
究極の抜き打ちテストだ。すべてが死に直結するわけじゃないけど、最悪の最悪の事態を想定することも大事だ。
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Facebookで、登山して遭難して死んだとしてもちゃんと見つかりましょうという動画を見た。遭難しないようにすることが1番だけど、もし亡くなって死んでしまっても見つけられなければ社会的な保障を遺族は受け取れないらしい。そしてなにより死んだ確証がないのはメンタル的に重くのしかかるらしい。
だからこそ、最悪の死、さらに最悪の失踪という事態を避けましょうということだった。
マイナスなことばっか考えてたらしんどいけども、だからこそ元気な時に地獄ギリギリの事態も想定して冷静に思考をすることが、日常の余裕を生み出すのかもしれない。
蜂に刺されて慌てふためいている時にそう思ってました。