ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

MENU

〈961.立場の話〉

5月15日。

 

犬派猫派論争はきのこたけのこ論争と同じく終わりがないし終わってはいけないものだ。

僕は圧倒的に犬派でありたけのこ派である。犬を飼っていてその良さだったりかわいさだったりを10年以上体で覚えさせられたから犬派であり、たけのこは単純にうまいからだ。

この二つの派閥争いは似ているようで別物だと思う。それは比較をしているかしていないかである。

 

 

まず犬派については先ほど述べた通り、実際に飼って好きだからである。だが猫は飼ったことがない。公園にいて撫でたとか、道にいて追いかけ回したとかその程度である。あとはTwitterとかテレビとかで流れてくる映像のみだ。

つまり僕の中で好き判定を下すための情報量とその質が犬と猫でとてつもなく差がある。そりゃあ犬が好きで当然である。人によっては逆も然りであり、猫育成経験があれば当然猫好きになるだろう。

 

それに対し、たけのこ派なのはきのこを食べた上での判定である。そしてたけのこが好きだからといって特別たけのこの里開発秘話を調べたりもしない。情報量・質ともに同程度である。

ここにおける好き判定は僕の中では平等であると考える。

 

 

「どっちが好き」という話は基本的に犬猫論争のように、どちらかにすでに足を突っ込んでいる人が好きを押し付けあっているだけにすぎないことが多いんじゃないかと思う。

別にそこでマジ喧嘩になることもないだろうけど、ちょっとした雑談で違和感を感じることがあったらここにあるんだと思う。

「猫も嫌いじゃないけど、犬の方が従順で一緒に遊べるし、なにより家に帰った時に喜んでくれるから犬のが好き」

わからんでもないけど、猫派からしたら猫も大して変わらないと思うかもしれないし、そこじゃない良さがあるから猫なんだと思うかもしれない。

つまり自分が良いと思うものを絶対評価した途端、会話に違和感が生まれるんだと思う。それは君はそう思っているだけでその根拠はないでしょうに、みたいな。

 

 

逆にきのこたけのこ論争みたいな平等な視点がある上で会話があるとそんなに違和感がないかもしれない。

「たけのこはクッキーが甘くて食感も柔らかいからおやつにぴったり。きのこはビスケットに味がないからそんなかな。」

こうなると両方体験した上での意見だから、あなたはそういう舌をもっているのね、私はこうだけど、というような違いを否定するのではなく認識する姿勢になると思われる。

もちろん中には、クッキーなんてクソだ!ビスケットが至高!っていう人もいるけどもそれはもう論外である。

 

前提として好き嫌いは人それぞれという認識がある上で、両方の立場を理解しているかどうかが問われるのが日常会話なんだろう。

 

 

僕自身、価値観の押し付けはよくやってしまうので言ってから後悔することが少なくない。

「大人」になれば余裕を持って相手を許容できるんだろうな。