5月27日。
会社の面接の準備として、イメトレをしている。おそらくこういう質問をされるだろうと想像して、それに対して実際にzoomを用いて回答してみる。人様に見せられるようなものではないけど、練習としてはとてもいいと思う。
こういう練習をしていると自分の口の動きがやたら気になり、気になってくると自分の口癖がわかる。
僕は比較的お堅い場面では「やっぱり」を発言の頭に持ってくる癖があるらしい。なんでや。
。
「やっぱり」というのは「やはり」と同じ意味で、予測した通りであるということを意味する。
給食費を盗んだのはやっぱり山田だった、みたいな使い方がある。
これを口癖として使うというのはどういうことか。これから話そうとすることについてあらかじめ考えていたことを表明しているのだろうか。
例えば「これから流行すると考えられるキャラクターはなんでしょう」と問われた時に、「やっぱり炭治郎みたいな真面目なタイプですかね」みたいな感じだ。
やっぱりを入れなくても全く問題ないし、むしろ入れない方が余計な意味を持たせずにスッキリして良い。でも口癖としてやっぱりを入れるのは、いろいろ考えたけども結局のところ炭治郎だろうという思考の過程でも読んでくれとでも言おうとしているのだろう。いや恥ずかしい。
。
言い訳を一つ。
初対面の人に「やっぱり炭治郎ですね」と言ってみてほしい。
口にする通りに文字起こしすると「やっぱり〜、炭治郎ですね」という感じになる。
つまり「〜、」で時間が得られる。時間としては1秒も満たないわずかな時間だが、この時間でこのあと言うことをフル回転させて考えられるのだ。
特に面接の時なんかはこれの積み重ねだ。あんまりなんども「やっぱり」と言いすぎるとなんやこいつなんでも考えたフリすんのかいなと印象が良くなくなると思うのでほどほどにすべきだが、わずかな時間の積み重ねで論理的な回答を構築できるような気がする。
。
つまりセルフ面接練習の末に見つかった口癖は無意識下で実施していた戦略的な時間確保になっているんだと思った。
というのも日常会話だとやっぱりとは言わないもの。この特異な環境での自分の行動は心の底にいる本性が現れるような気がする。
「やっぱり」は良いように捉えれば戦略的であるけど、悪く捉えれば「知ったかぶり」である。
人間同士のコミュニケーションは結局相手の受け取り方次第である。言葉一つ一つ、あるいは間一つ取っても十分に注意しなくちゃいけないと思った次第です。