〈976.全仏〉
5月30日。
全仏の本戦がはじまった。錦織選手も大坂選手も初戦突破で素晴らしい。しかしながら、会見拒否のニュースが多くてなかなか明るい話題にならないのは残念である。
個人的には会見拒否して良いと思う。メディアと仲良くやることも必要かもしれないが、所詮メディアにすぎないので、大事なのは選手自身の体やメンタルである。どうか気にしないでほしい。
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僕自身がメディアに出たこともほとんどないし、世界で戦うわけでもないのでその気持ちは全く理解できない。
しかし話題にしたくないことを根掘り葉掘り聞かれることの辛さは人間として誰しも理解できる。それが特に大坂選手の場合はいろいろな社会問題について問われることがあり、トップ選手として批判されたりもしていたのだろう。
それならば、選手として第一は選手として生きることである。つまりプレーをすることだ。世界で戦う選手は戦うだけで人に勇気を与えることになる。行動で示す、というのはそこで良いだろう。
会見で答えるというのは第二のことだ。第一のことの阻害になるのであればスルーでいい。
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もちろん、選手としてスポンサーがついていて、それによって生活基盤が成立しているのも否定できないので、イメージを著しく落とす行為ならば批判されて然りだろう。
しかし、メディアの質問はぶっちゃけいらない質問ばかりだ。特に試合期間中に政治の話とか仲間内の話とか聞かなくていいだろうに。そこに無関心が良いというわけではなくて、試合にきちんと集中させてやれよと思う。
試合について根掘り葉掘り聞くのも良くはないと思う。抱いていた不安や疑問が言葉にする事で形になってしまう。まだ形にならないうちに練習で払拭したいだろうに。試合後30分以内に会見するとかそういうルールがあったと思う。いらんでしょうに。
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それこそ選手側から話したいことがあったり、公表したいことがあるときに会見を開けばよろしかろう。あとは優勝インタビューとか、勝った人のみにインタビューとか。その程度にして欲しい。
テニスに関わらず、スポーツ選手あるいは文化人もそうだろう。スポークスマンを立てて代わりに話をさせる程度にして、大会期間中などはそっとしておいてやってくれい。
あとは優しい話を聞きたいです。政治がどうという話も聞きたいけど、それはオフシーズンとか許可をもらって質問してほしい。
急に職場でマイク向けられ続けるようになったらそれはしんどいだろう。
どうかきちんと試合に向き合える環境にしてほしい。それが選手生命の維持にもなるだろうし。
これについて話題にするのはこれで終わり。