ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈989.やるべきことのこと〉

6月12日。

 

なりたい姿はあるけども、やるべきことがわからない。定期的にやってくる問題である。
例えば、15歳の僕がプロテニスプレイヤーになりたいと理想を抱いたとしよう。じゃあ明日から、今日から何をしたらいいのか。ぶっちゃけよくわからない。
どうしたらいいんだろうね。

 

 

プロテニスプレイヤーがなにものかを最初に考えるといいかもしれない。プロテニスプレイヤーといっても国内プロかもしれないし、海外を転戦するプロかもしれない。錦織みたいなグランドスラムでの優勝、世界一を視野に入れるプロかもしれない。
だから、まずはどんなプロなのかを明確にきめることが最初の一歩かもしれない。そして特に理想的なひとりの人間がいるとより明確にイメージできるわな。
じゃあ仮にフェデラーになることにしたとしよう。

 

 

しかし、15歳の僕は県大会で優勝できれば良いほうで関東ではまったく通用しなかった。そんな少年がいかにしてフェデラーになろうというのか。
やることは目標とする人がフェデラーでも地元の兄ちゃんでも変わらないだろう。今の自分と比較して足りないところを明確にすることだ。当時の僕は決定的にフットワークが悪かった。それに対してフェデラーはカウンターはもちろんのこと、ラリー戦でも良い位置に入るのが早いからミスが少ない。つまり、コート上でのフットワークを真っ先に鍛えることだ。そして同時にフォアの安定度、ネットプレーを鍛えることで長期戦になっても引き出しの多さで戦術を多く用意できるフェデラーに近づくだろう。

 

 

さて。ここまでは誰でもできる。ゴロゴロとベッドの上で妄想に耽ってもできる。じゃあ具体的にどうすればいいのか。ここからが問題である。
フットワークを根本的に改善するのであれば、現状の練習メニューでは不十分であるということだ。もしかすると筋肉が足りないのかもしれないし、体の構造を理解しきれていないことが問題かもしれない。
いまの僕の引き出しでは不可能だということだ。つまり、強くなるための練習だけでなく、練習メニューを多く手に入れるための知識が必要だということ。
それがクラブに通ってコーチという外部の頭にゆだねるという選択が一番多く取られるし、手っ取り早いともいえる。しかし、なかには部活で強くなるバケモノもいる。そういうタイプは人から聞いたり、雑誌を読むのだろう。

いずれにせよ、漫画みたいに行き当たりばったりの修行ではなく、頭を使ってなにかしら自分に適した方法を探し出さなくちゃならない。
この段階が一番の鬼門であるように思える。

 

 

かつて姉にいわれた今でも胸をえぐるシャープな言葉。
本気なら既に知ってるはずでしょう。
僕がかつての将来の夢を語った時にその実現の仕方をふわふわと曖昧なことを言うと呆れたように言った。

夢ではなく「願い」に落とし込んで、現実を睨み続け、徹底的に戦ってこそ、道は開かれるそうな。