ホウチガブログ

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〈1023.道徳の授業の思い出〉

7月16日。

 

小学校にはいろんな思い出がある。
道徳の授業はなかなかに不思議だった。そういう時間を使って行われる生活ストレスチェックというアンケートも変だった。
いまでもあれはなんだったんだという謎が残されているって意味ではやる意味があったのかもしれないけれど。

 

 

道徳の授業は大抵教科書に書かれている物語を読まされてそこからいろいろと考えなさいというモノだった。
こんなことを毎日書いているような人間なので、そういう物語が大好物だった。しかしながら、ほとんどは考えなさいと言いながらも「こういうことはやりなさい」「こういうことはしちゃいけません」という常識であったり一般的なマナーの感覚を知らせるものだった。
あたしはそれを全然否定しないし悪くないものだと思うけど、そういうものより実体験で痛い思いをしないと覚えないこともあるので微力なものだと思っていた。
そんな中でもなんだこれはというのが、障害を持った方が初任給で両親にご飯をおごるという話。
読んで温まった。けどなんだという不思議な感じがあった。心温まる経験が大事なのかもしれない。これをすれば人は喜びを感じるんだという感覚が道徳なんだろうけど、それをストーリーだけで伝えるのは、違和感があった。
結果的には一番正解だったかもしれない。というのも出版社側からの「道徳はこういうことやで!」という押し付けをまったく感じなかったから。それが当時の僕には違和感だった。「この物語における『教え』はなんだったんだ」と消化しきれなかった。
それが道徳なんだぞ少年よ。

 

 

ストレスチェックシートもわからないモノだった。
「あなたがストレスを感じた時、どうしますか」という質問文。小学生にはわからんだろう。ストレスという言葉はわかったかもしれないけど、どうしますかって言われても知りませんってなる。
質問文が抽象的すぎるのだ。「あなたは友達と喧嘩したり先生に怒られたりして落ち込んでしまいました。あなたはそのあとどうやって元気になりますか」というような質問文にしてほしい。
そういう具体的な質問にすれば素直に回答するのに、抽象的な質問だと適当に答えるようになる。僕は「トイレですっきりする」と回答したことを今でもはっきり覚えている。それがストレス発散にはならんだろう。

「趣味はなんですか?」小学生に趣味もへったくれもあるか。生きることで精一杯なんだ。宿題したりゲームしたり友達と自転車に乗って悪さしたり、親に怒られたり。なにが趣味といいたいのか知るか。
「あなたは宿題が終わったあと何をしますか、休みの日はなにしますか」そういうことにしておけ。それが大人が求めている本来の回答が得られる質問だと思うぞ。
ついでに僕は「トイレに行くこと」と答えた。トイレが好きすぎるくそ小学生だぞ。トイレだけにね。

 

 

おとなの目を既にある程度は見抜いているのがガキンチョだぞ。あんまなめたことしてたらトイレに引きこもるからな。