ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1036.応援ならば〉

7月29日。

 

別に文句をいうつもりはないんだけども。
金メダルじゃなくてもオリンピックに出場しているだけでもすごいというのはわかる。
そして、試合の勝った負けたという結果だけじゃなくて、他にもいろんな結果があることもわかる。
世界ランキング何位とか、何大会連続出場とか。それも十分すごい。
しかしながら、そういう試合結果じゃない結果を話題にするのもいいんだけど、それにこだわりすぎると負けたのから目を背けているようにしか見えなくてむしろむなしくなってくる。

だから、初戦敗退なら初戦敗退だし、準々決勝敗退なら準々決勝敗退である。
無理に日本人として何年振りとか何度も言わないほうが格好いいと思ってしまうよ。

 

 

これは前々から感じていたことではある。
錦織選手が18歳でツアー初優勝した時も、日本人として何年ぶりの偉業だと何度も言っていた。
確かに体格の良い欧米選手と対等に渡り合っているのは偉業だし、日本の誇りとしてはそう考えていいだろう。
確かにその背景にある出身や育ちが日本でその環境で頑張ったという事実はあるので、日本人としてどう、というのもわかる。

それを敗北の時にも使うのはもうやめてやれよと思う。
もしそこで勝っていれば、さらに偉業だったかもしれない、もし勝っていればもっとだれかが喜んでくれたかもしれない。
プレッシャーで選手がつぶれていくのは何度も見てきたことだろう。

勝った時にもてはやすのはいくらでもしてくれていいだろう。
でも負けた時にすがるように、それでも何年ぶりの偉業だから!というのはあんまりうれしくはない。
それよりも、オリンピックで、灼熱の日本の中でプレーしていることが素晴らしいと言ったほうがいい。

 

 

君は準優勝だったけど、うちの高校では20年ぶりのことだよ。素晴らしいね!
わかるよ。慰めてくれているのは。
次を期待してくれ。

僕が直接このフレーズを言われたわけではないけども、似たようなことは言われたことがある。
ぶっちゃけ過去と比べてどうというのはまったくもって興味がない。
僕が勝つか負けるか、全力を出し切れるか中途半端になってしまうか。それだけである。

それならば、今回は負け。それだけ。
悔しくてたまらないのは本人とそれを直接支えてくれたチームメイトや監督・コーチだけである。

だから僕はあくまで次のフランスのオリンピックでどうなるのかを期待したい。

TOKYO大会があったから今がある。と言ってほしい。
そしてその時に、さらに何年ぶりの偉業だ!と存分にもてはやせば良い。

応援するというのはそういうことだ。
有利であれば盛り上げ、劣勢であれば励ます。
勝てば大いに盛り上がり、負ければ静かに見守り次を待つ。
そして、僕らはあくまで応援させてもらっている身分なので感謝すること。

ありがとう。