8月22日。
「フリーガイ」という映画を見た。
あれはなかなか良い話だった。おそらく現実であった話と脚本家か監督が考えていたSFをうまいこと絡めたんだろう。
ゲーム好きなら一度は考えたであろう、ゲームのNPCが主人公であり、彼がどうやって生きようかという話である。
ネタバレはないと思うが、気にする人はやめてね。
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NPCというのは、ノンプレイヤーキャラクターのことであり、いわゆるモブキャラのことだ。
武器を売ってくれたり、次の洞窟の様子を教えてくれるようなタイプもいれば、ただ街の大きさに感動するような雰囲気作りの存在もいる。
そういう名前を与えられていない、ヒーローがヒーローであるための盛り上げ役として、世界観づくりの存在としてNPCはいる。
TwitterやYouTube、ニコニコ動画なんかだと、そのNPCを主人公にした二次創作を見かけることもある。本来は主人公になり得ない奴が主人公として頑張る、というのは逆境を生き抜くということでもあってなかなか良いもんだ。
恥ずかしい話、そういうなんでもない人がなんでもなくなるという話が好きすぎて、自分自身をNPC的な存在だと言い聞かせ、その上でこんなことを頑張ったらヒーローになれるかしら、なんで考えて行動していた時期もある。
ヒーローになりたいけど、なれないモブキャラ諸君の大好物だろうね!
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しかし、「フリーガイ」はただゲームの中でどうやって主人公になろうか、という話で終わるわけじゃあない。
現実のプレイヤーとうまく絡んで、その上でハッピーエンドを掴み取ることになる。それが果たしてハッピーエンドなのかは映画を見た後に議論したいところだけど、それは置いといて話の作りはやっぱりうまかった。
去年か一昨年あたりに話題なってたドラクエの映画もこういう展開ならアリだったのになぁと思った次第である。まぁあれはあれで面白かったけど尺がもっと必要だったと思う。
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とにかく、ゲーム好きであれば見て損はないと思うし、クリエイターとかプログラマーとか、AIとかに興味があれば面白いんじゃないかしら。
ああいう類の作品は、他にもあれば見てみたいものよ。
単純にライアンレイノルズがカッコいいんだけどね。ナイスガイだ。