11月5日。
今日は良い作業の日だった。
家の中では作業できないなんていう泣き言は許されない時代になった。リモートワークをするのは、守秘義務の理由から基本的に家の中である。感染症対策が理由なので、家から出ないことが目的だからね。
とはいえ僕の作業は守秘義務があるわけではないのでいつものカフェに行った。在宅で作業できるようになるのはいつの日でしょう。
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平日の昼間にカフェにいるのは、主婦か老人である。子供と一緒にいるお母さんもいるけど、井戸端会議を開催するオカンが多い。あとは永遠に新聞を読んでいるおじいちゃん。
昼ごろになると、ちょっと会社員のおじさんやお姉さんも来るけども、すぐに仕事に戻る。
というのがいつものパターンだけども、今日は30代の強面のニイチャンがいた。店員さんにも無愛想にしていたが、なにかずっと参考書みたいなものを読んでいる。資格かなにかだろうか。
たまにいるイレギュラーを見つけると結構面白い。
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家から出ても、まわりばかり気にして作業してないじゃないか。言われてみるとそうだ。本気で作業しなきゃいけないときは場所はそんなに関係ない気がする。
そこまで追い込まれているのがイレギュラーな状況かもしれない。日常業務、ルーティンワークの話であれば場所は大事だろう。
それならなおさら、在宅で仕事をきちんとできるようにならないとあかんとちゃうか。起きてからすぐ仕事できるってのは職人からしたらいいものだろうに。やっぱり近いところで作業できる環境をつくるのは大事だろう。
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強面のニイチャンはずっと貧乏ゆすりして、広げた参考書を睨んでいる。なんの資格か、どんな勉強かもわからないけど、見ているだけで面白い。
途中でイライラがピークに達すると喫煙所に足早に入っていく。5分かそこらすると、また同じ体勢でペンを持って睨み始める。
やらなきゃいけないけど、やりたくないことなんだろう。そういう敵と取っ組み合うのは、確かに人の目があるカフェはいいだろうな。
守秘義務がどうのこうの、ってなるとやっぱり出社できた方がいいような気がする。
社会人になってないからわからないが、在宅ワークってどうなんだろうね。子育てとの両立ではありがたいのかもしれない。仕事だけに特化して見てみるとどうなんだろう。移動時間がないからありがたいのかしら。
個人的には逃避しないためにも出社したいな。