ホウチガブログ

~方向性の違いでブログ始めることになりました。~

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〈1242.相棒「マリン・マーレ」〉

2月20日

 

京都に行ったのは、残してきた自転車を回収するのも一つの目的である。
学部の2年のころに買ったロードバイクである。
ロードとしてはかなり安いものであったけど、学生としてはかなりきつい出費であった。
そんな思い入れがある自転車だもの、ちゃんと東京でも乗りたいじゃない。
かなり錆ついちゃったし、タイヤはペコペコだし、大丈夫かしら。

チャリ屋に持っていったら、無事復活した!こいつはうれしいねえ!

 

 

しばらく自転車に乗っていなかったし、乗っても折り畳みの小さくて軽い奴だけだった。
だからロードバイクがやたら重く感じた。本来は軽い奴なのにね。
しかもめちゃめちゃ大きい気がする。
だから普通に漕いだはずなのに、やたらスピードを感じる。
6年乗った慣れたやつだけど、新鮮でこれはうれしい。

そういえば、この子と大阪湾にも行ったし、京都の山道も走った。バイト先にも通ったし、大学院にも大学にも通った。
二つの大学名が入った許可証、二つのマンションの許可証。ちょっとした勲章である。
見た目はぼろぼろだし、雑巾で拭いても落ちない汚れもある。どこでついた汚れなのか、どこでつけてしまった傷なのかわからない。でも間違いなくこの子に乗っているときに、いろんなことを考えて、感じて、うれしかったり、かなしかったりした。そんな多感な時期を過ごした相棒とも言える子だもの。
ぼろぼろで乗れなかったとしても、せめて僕の手で最期は看取ってあげたいと思っていたので、今でも現役で動いてくれるのはとてもうれしい。

 

 

そんな相棒だけど、名前がない。
モノに名前を付けるのは恥ずかしいような気がする。昔、ここでも話題にして、Marinって書いてあるからマリンちゃんだとか言ったような気がするけども、いまいちしっくり来ていない。
しかし、せっかく関西でも関東でも共に過ごそうというのだ、名前の一つくらいあってもいいじゃないか。

 

Marinというのはメーカー名らしい。無知であることが露呈してしまった。
アディダスの靴に、アディダスちゃんと名前をつけるようなものだ。ナンセンス。
じゃあなにがいいかな。

アメリカのサンフランシスコのメーカーらしい。マリンカウンティなので、マリンということらしい。
トヨタみたいなものかしら。
ついでにMarineは「海の(形容)、海兵隊員(名詞)」である。完全にこっちだと思っていたのでより恥ずかしい。
ちょうど青いロードバイクだし、ミスリードってことで仕方ないね。

 

 

この青に惹かれたのでこれに決めたのは間違いない。
Marinという文字にも良さを感じた。
青の中だとコバルトブルーとかそういうちょっと濃いようなそれでいてすっきりしているような色である。その良さを残したい。

あと、個人的に名前に「ラリルレロ」が入っていると好きな音になる。
非日常感とも言えるかもしれない。ちょっと品格がある気がする。
マリンというのはちょうど「リ」があって、そういう意味でも気に入っているのだ。

あとは、跨いで漕ぐ、という動作からも、あまりリアリティのある名前はちょっと避けたい。
「山本」と名付けてしまうと、「山本に跨ぐ」というグロさがある。
やはり「マリン」というのは、どこかアイドルとかキャラクターとか、現実離れした名前で良い。

じゃあもうマリンでええやんというのが正直なところである。
でもアディダスちゃんみたいであかんやろ?

 

 

マリンを上手く活かした名前はないだろうか。
海を英語でなんていうのか調べると、「mare」というのが出てきた。
雌のウマ、月・火星の海、悪夢って出てきたぞ。

ウマだし、異星の海だし、なんかかっこええやん。悪夢っていうのがあれだけど。
「マーレ」なら、ラリルレロもついてて好きな音だし。イタリア語でも海って意味らしいじゃない。
「マリン・マーレ」で決まりやお前は。「海の海」や。
あんまり海とは縁のない生活だったけどな。
マリン・チリッチもマレーもテニスプレイヤーで強くてかっこいいし。

マリン・マーレや。